<比較!>アレジオン20mg(エピナスチン)とアレグラFXの効果・副作用・眠気・価格

花粉症・鼻炎のオススメ市販薬

【徹底比較!】アレジオン20mg(エピナスチン)とアレグラFXの効果・副作用・眠気・価格!

◆この記事は編集中です。◆

 

アレジオン20とアレグラFXを徹底的に比較してみました。

 

まずはそれぞれの概要から説明しましょう。

 

アレジオンとは?

アレジオン(一般名:エピナスチン塩酸塩)は現在、最もポピュラーな第二世代の抗ヒスタミン薬です。製品も錠剤、ドライシロップ、目薬と剤形も豊富です。

 

アレジオンは1994年に日本ベーリンガーインゲルハイムから医療用医薬品として市場に登場しました。

 

その後、2011年、エスエス製薬から、OTC医薬品「アレジオン10」が市場に。

 

薬剤師との対面販売のみと限定された第一類医薬品に分類されてるとはいえ、医師の処方せん無しで購入できるようになりました。

 

 

アレジオンの特徴

アレジオンは、過剰なアレルギー反応を抑える抗ヒスタミン薬です。

 

アレルギー反応は、外界の異物から生体を守るための防御反応の一つです。

 

ところが、時によって防御反応が強すぎて喘息、鼻炎、皮膚炎など煩わしい症状が出てしまいます。

 

このような症状を抑えるのに有効な薬剤が抗ヒスタミン薬です。

 

 

アレジオンは眠気の少ない第二世代抗ヒスタミン薬

抗ヒスタミン薬はこれらの症状改善に優れた薬剤ですが、当初の抗ヒスタミン薬(第一世代)は眠気や倦怠感が強いため、仕事や車の運転などに支障をきたしていました。

 

そこで、そのデメリットを改善した第二世代の抗ヒスタミン薬が登場しました。

 

アレジオンはその第二世代抗ヒスタミン薬の一つです。

 

 

アレジオンの作用は抗ヒスタミン作用だけではない

アレジオンはヒスタミンだけでなく、ヒスタミン以外のアレルギー物質、例えばロイコトリエンなどの作用を抑える働きがあります。

 

その他、ヒスタミンなどの遊離を抑える作用も兼ね備えています。
要するに、肥満細胞からヒスタミンが飛び出さない様にしたり、飛び出した後のヒスタミンの働きを阻止するといった両方の働きをもった薬ということになります。

 

 

アレジオンが適応となる病気

  • 気管支喘息
  • アレルギー性鼻炎
  • 蕁麻疹、皮膚炎、痒み等
  • 痒みを伴った尋常性乾癬

 

 

用法・用量

上記の疾患に対して成人、エピナスチン塩酸塩(アレジオン)10〜20mg/回、一日一回、内服します。
年齢や症状に合わせて内服量の増減が行なわれます。

 

規格はアレジオン錠10とアレジオン錠20があります。乳幼児にはアレジオンドライシロップ1%があります。

 

 

(アレジオンの作用機序)
・抗ヒスタミン作用
・抗ロイコトリエン作用

 

抗PAF作用

PAFは血小板活性化因子といい、体の中でアレルギーや炎症反応が起きると発生する物質です。例えば、何かのアレルギ―反応が原因でPAFが出現し、気管支を収縮させ、気管支喘息の発作を引き起こします。
アレジオンはこのPAFの働きを抑えます。

 

 

ヒスタミンやSRS-Aの遊離を抑える

前述した抗ヒスタミン作用とは少し違う方法でヒスタミンやSRS-A(ヒスタミンの様にアレルギー反応を起こさせる物質)の働きを抑えます。
まだ肥満細胞の中にいるヒスタミンやSRS-Aが外に出ない様に(遊離しない様に)する働きがあります。

 

この働きはマウスやモルモットによる実験では、ザジテン(一般名:ケトチフェン)よりも効果的であったとの報告があります。

 

 

炎症を抑える

ヒスタミンなどの化学物質はアレルギー反応を起こすとき、赤みや腫れといった炎症反応も発生させてしまうのですが、アレジオンはこれらの症状も緩和、改善する働きも兼ね備えています。

 

 

アレジオンの副作用

第一世代抗ヒスタミン薬に比べ、第二世代抗ヒスタミン薬は一般的に副作用が少ないと考えることができます。

 

従って、抗ヒスタミン薬の代表的な副作用である眠気や倦怠感も第一世代よりは少ないと考えられています。

 

しかし、時には抗ヒスタミン薬である以上、眠気が起こることもあり、要注意です。

 

また、抗ヒスタミン薬は抗コリン作用(副交感神経を抑える)もあるため、口渇、吐き気などの副作用が出現することがあります。

 

その他、肝機能障害などまれにあります。

 

 

使用上の注意

・アレジオンを空腹時に飲むと、食後に飲むよりも血中濃度が上がると考えられています。
そのため、アレルギー性鼻炎や気管支喘息は寝る前に、蕁麻疹等の皮膚の痒み、痒みを伴った尋常性乾癬には食後に飲むように効果もあり、副作用も抑えられると考えられています。

 

・花粉症など好発季節が限定される場合は好発季節の直前から飲み始め、好発季節が終わるまでずっと飲みましょう。そうすることで好発季節の間の症状を抑えることが可能になります。

 

・アレジオンは、ステロイド剤や気管支拡張剤のように発作や症状を抑える薬ではないので、前もって、発作などが起きた時の場合の対処方法を医師から指示を頂いておきましょう。

 

 

アレジオンのジェネリック

色んな製薬会社がアレジオンのジェネリック医薬品を出しています。

 

 

アレジオンと同じ市販品

薬局やドラッグストアでは、第一類医薬品として販売されています。

 

アレジオン10 : エピナスチン塩酸塩10mg/錠
一日一回、寝る前に一錠、飲みます(15歳以上)

 

アレジオン20:エピナスチン塩酸塩20mg/錠
一日一回、寝る前に一錠、飲みます(15歳以上)

 

アレルギー性鼻炎の症状緩和に使用します。医療用のアレジオンでは皮膚の痒みや気管支喘息も適応となっていますが、市販品は「アレルギー性鼻炎の症状緩和」のみです。

 

 

 

ここまでがアレジオン20mgに関する概要です。

 

続いてはアレグラFXについての説明です。

 

アレグラとは?

アレグラ(一般名:フェキソフェナジン塩酸塩)は2000年、サノフィ株式会社より発売されました。現在は、OD錠(口腔内崩壊錠;水なしで飲める錠剤)や乳幼児向けにドライシロップも販売されています。

 

抗ヒスタミン薬の一つで、眠気が少ないということが特徴の第二世代抗ヒスタミン薬の部類に属します。

 

2012年、アレグラに市販品「アレグラFX」が市場に登場しました。

 

薬剤師との対面販売のみと限定された第一類医薬品に分類されてるとはいえ、医師の処方せん無しで購入できるようになりました。(アレジオンと同じ)

 

 

アレグラの特徴

アレグラの成分であるフェキソフェナジンは、テルフェナジンの代謝産物です。テルフェナジン(製品名:トリルダン)も第二世代抗ヒスタミン薬として販売されていましたが、重篤な不整脈や肝障害を起こしやすく、死亡例も出現しました。
そのため、テルフェナジンの改良品としてフェキソフェナジンを成分としたアレグラができました。

 

アレグラが販売された翌年にトリルダンが製造中止になりました。

 

・アレグラは、過剰なアレルギー反応を抑える抗ヒスタミン薬です。アレルギー反応は、外界の異物から生体を守るための防御反応の一つです。ところが、時によって防御反応が強すぎて喘息、鼻炎、皮膚炎など煩わしい症状が出てしまいます。

 

このような症状を抑えるのに有効な薬剤が抗ヒスタミン薬です。

 

アレグラは眠気の少ない第二世代抗ヒスタミン薬
抗ヒスタミン薬はこれらの症状改善に優れた薬剤ですが、当初の抗ヒスタミン薬(第一世代)は眠気や倦怠感が強いため、仕事や車の運転などに支障をきたしていました。
そこで、そのデメリットを改善した第二世代の抗ヒスタミン薬が登場しました。
アレグラはその第二世代抗ヒスタミン薬の一つです。(アレジオンと同じ)
第二世代の抗ヒスタミン薬の中でもアレグラは副作用が非常に抑えてあり、添付文書に眠気についての注意が記載されていません

 

・類似医薬品のアレジオンやアレグラの前駆医薬品であるトリルダンは「喘息」の効能もありましたが、添付文書にはアレグラにはなく、アレルギー性鼻炎、皮膚炎のみとなっています。

 

(アレグラが適応となる病気)
・アレルギー性鼻炎
・じんましん
・湿疹、皮膚掻痒症
・アトピー性皮膚炎

 

(用法・用量)
上記の疾患に対して成人、フェキソフェナジン塩酸塩60mg/回、一日二回、内服します。
年齢や症状に合わせて内服量の増減が行なわれます。(アレジオンと同じ)

 

規格はアレグラ錠30, アレグラ錠60, アレグラOD錠60mg, ドライシロップ5%があります。

 

(アレグラの作用機序)
・抗ヒスタミン作用

 

・喘息反応
動物実験(モルモット)では喘息の症状を抑えたと添付文書にありますが、添付文書の効能には喘息はありません。

 

・好酸球の働きを抑える
好酸球は白血球の一つで、アレルギーがあると増えてきます。好酸球が増えると、炎症性サイトカインを作り出しますが、アレグラがこの働きを抑えます。

 

・ヒスタミンなどの化学物質の出現を抑える
アレルギーを起こすヒスタミンやロイコトリエンのような化学物質の遊離を抑える働きがあります。

 

 

(アレグラの副作用)
第一世代抗ヒスタミン薬に比べ、第二世代抗ヒスタミン薬は一般的に副作用が少ないと考えることができます。
従って、抗ヒスタミン薬の代表的な副作用である眠気や倦怠感も第一世代よりは少ないと考えられています。
しかし、時には抗ヒスタミン薬である以上、眠気が起こることもあり、要注意です。
また、抗ヒスタミン薬は抗コリン作用(副交感神経を抑える)もあるため、口渇、吐き気などの副作用が出現することがあります。
その他、肝機能障害などまれにあります。(アレジオンと同じ)

 

 

(使用上の注意)
・花粉症など好発季節が限定される場合は好発季節の直前から飲み始め、好発季節が終わるまでずっと飲みましょう。そうすることで好発季節の間の症状を抑えることが可能になります。
(アレジオンと同じ)

 

 

(アレグラのジェネリック)
すでに特許が切れて、たくさんのジェネリックが市場に登場しています。

 

 

(アレグラと同じ市販品)
薬局やドラッグストアでは、第一類医薬品として販売されています。

 

アレグラFX:フェキソフェナジン塩酸塩60mg/錠
一回一錠、一日二回、内服します。

 

 

(アレジオンとアレグラFX、どっちが効果的?安全?)
製剤技術はどちらも日本でもトップクラスの製薬会社が作っていることもあって、差はほとんどないといえます。

 

・効き目はアレジオン?
そんなに差はありませんが、アレジオンの方は若干、効果があると考えられます。しかし、薬の効果は非常に個人差がるので、理論通りにはいかないようです。

 

・眠気はアレジオンの方が強い
医療用のアレジオンの添付文書には「眠気の注意」が記載されていますが、医療用のアレグラの添付文書にはそれが記載されていません。
ただ、アレジオンを飲む時間が就寝時となっているので、説明書通り飲むことで眠気の問題は解消されます。

 

・アレジオンは一日一回。アレグラFXは一日二回
忙しい人には一日一回の方が飲み忘れがなくていいかもしれません。

 

※市販品は両方とも、花粉症などによるアレルギー性皮膚炎に限定されていますが、医療用の場合は少し違います。皮膚炎も適用になっています。
また、医療用アレジオンは喘息も適用になっていますが、アレジオンはなっていません。

 

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