咳喘息の症状・原因・治療・診断!病院は何科?完治するの?

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咳喘息の症状・原因・治療!病院は何科を受診?診断基準は?

このページでは、咳喘息について

 

  • どんな症状がでるの?
  • 原因とは?
  • ストレスは関係するの?
  • 診断基準を知ろう!
  • 治療は2種類!
  • 完治はするの?
  • 何科の病院を受診する?

 

わかりやすく!説明します。

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咳喘息の症状とは?

風邪かな?と思って薬を飲んでも咳だけが一向に治らない。

 

それどころか咳がますます酷くなっていく。。。

 

それはもしかしたら「咳喘息」かもしれません。

 

「咳喘息」とは、慢性的に咳が続く呼吸器系の病気です。

 

発作は1ヶ月以上継続し、乾いた咳(乾咳)が出るという特徴があり、ひどい時は24時間絶え間なく咳が出続けます

 

そしてそれが数ヶ月、数年続く場合もあります。

 

具体的な症状としては、

 

  • 激しい乾咳(夜中や明け方の方が激しくなります)
  • 喉のイガイガ感
  • 痰や発熱はほとんどない
  • 呼吸困難はあまり見られない
  • 市販の風邪薬や咳止めが効かない
  • 喘鳴音(ゼェゼェなど)はない
  • 胸痛
  • 吐き気、嘔吐

 

などが挙げられます。

 

また、

 

  • 肺は横になると圧力で少し小さくなる
  • ホルモンバランスの関係で夜は呼吸が深く大きくなるため、肺や気管支に負担がかかる

 

という理由から、夜中から明け方にかけて特に発作が起こりやすくなります

 

さらに進行すると、タバコの煙などの刺激によって激しく咳き込んだり、会話中に咳き込んで嘔吐する場合もあります。

 

なお咳喘息では、「激しい咳が出る」ことで気管支にも負担がかかり、気管支内に炎症が起こることで「気管支喘息」に移行するケースが多い(3〜4割りは移行すると言われる)です。

 

そのため、医学的には「気管支喘息(いわゆる喘息)の前兆症状」とも考えられています。

 

気管支喘息をわかりやすく!
>>気管支喘息の症状・原因・治療・予防!病院は何科を受診?

 

注意!

  • 咳喘息
  • 慢性気管支炎
  • 気管支喘息(喘息)

の3つは、いずれも症状や発作の出方が酷似しているため、素人では判断つきません。

そのため、早めの病院受診を心がけましょう。

※受診する病院はページ下段で紹介しています

 

では続いて
「咳喘息の原因」について説明します。

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咳喘息の原因は??

咳喘息の主な原因としては、

 

  • タバコ(受動喫煙含む)
  • 大気汚染(PM2.5や黄砂、花粉など)
  • ハウスダスト(チリ、ダニなど)
  • 飲酒
  • ストレス

 

などが挙げられます。

 

特にアレルギー体質の人は、元々これらの原因物質に過敏なところがあり、咳喘息にかかりやすいとされています。

 

これはアレルギーによって気管支内に炎症がおこり、気道(空気を吸う時に通る道)が狭くなることで刺激に敏感になり、咳が出やすくなるためです。

 

その他、寒暖の差湿度の上昇などが原因となって引き起こされる場合もあります。

 

 

ストレスとの関係について

原因一覧の最後に「ストレス」を挙げましたが、「ストレス」はこの病気と深い関係があります。

 

慢性的な「ストレス」は自律神経に悪影響を及ぼし、ホルモンバランスを崩れさせ、血流障害を起こし、心臓や血管に負担をかけてしまいます。

 

その結果、アレルギーを誘発したり、呼吸器の病気にかかりやすくなる要因になるのです。

 

特に寝不足は「強いストレス」を感じさせるため、質の良い睡眠を十分に取ることは、咳喘息の予防と治療にはとても重要です。

 

 

では続いて、
「咳喘息と診断される基準は?」について説明します。

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咳喘息の診断基準とは?

診断基準は7つあり、以下を満たすときに咳喘息と診断されます。

 

※以下の@とDを満たすことで、咳喘息であると簡易的な判断をする場合もあります。

 

@喘鳴を伴わない咳が8週間以上続く

(聴診器で聞いても呼吸にゼイゼイ、ヒューヒューという音が入らない)

 

A喘鳴、呼吸困難などを伴う喘息に今までにかかったことがない

 

B8週間以内に上気道炎(かぜ)にかかっていない

 

C気道が過敏になっている

 

D気管支拡張薬が有効な場合

 

E咳を引き起こすアレルギー物質などに反応して、咳が出る

 

F胸部レントゲンで異常が見つからない

 

引用:http://www.myclinic.ne.jp/

 

ちなみに上記「D気管支拡張薬」が効かない場合は、咳喘息ではなく「アトピー咳嗽(がいそう)」の可能性があります。

 

では続いて
「咳喘息の治療」について説明しましょう。

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咳喘息の治療とは?

説明しました通り、咳以外は「気管支喘息」と似ており、実際に気管支喘息へ進行する場合も多いため、咳喘息は「激しい咳を伴う喘息」という認識で問題ないと考えられます。

 

そのため、治療法も喘息同様に以下の2つの観点で行います。

 

  • 予防的治療法
  • 発作時治療法

 

一つずつ簡単に説明しましょう。

 

 

予防的治療法

「予防的治療法」とは、

 

抗アレルギー剤とステロイド吸入薬を普段から使うことで、“発作を起こしにくくする” ための治療法

 

です。

 

現代の喘息や咳喘息の治療では、ステロイド吸入薬を用いるのが第一選択肢になります

 

 

 発作的治療法

「発作時治療法」とは、

 

喘息発作時に「気管支拡張剤」を吸入して気管支を広げることで、呼吸を楽にさせるための治療法

 

です。

 

なお、咳があまりに咳がひどい時は咳止めも処方されます。

 

アスピリン喘息にご注意!

 

アスピリン喘息とは、アスピリン(非ステロイドの鎮痛薬)や他の解熱鎮痛剤を使用することによって、喘息などの症状を起こす病気です。

 

もともと喘息持ちの人に発症しやすいため、アスピリン系の成分が入っているタイプは、アスピリン喘息のリスクを回避するために使わないことが原則となります。

 

したがって、市販の咳止め薬や風邪薬を服用する時は必ず薬剤師に「咳喘息(あるいは喘息)」であることを伝えるようにしましょう。

 

ではこれらの治療で「完治」は見込めるのでしょうか?

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これらの治療で完治するの?

まず、「喘息」はアレルギー性の病気です。

 

また、「咳喘息」もアレルギー体質の人は発症リスクが高いことと、高頻度で気管支喘息(いわゆる喘息)を合併することから、完治は困難です。

 

ただし、小児の場合は成長とともに喘息症状が自然と消失することが多いため、小児の咳喘息は十分に完治が見込めるでしょう。

 

大人の咳喘息の場合は、残念ですが「ステロイド吸入剤+抗アレルギー剤」の処方は必須と考えておいてください。

 

ただし、発作が良好にコントロールでき、ストレスケアや体質改善がうまくいくと、薬から離れられる可能性はあります。

 

しかしながら、発作が数年起こらず薬を中止することができても、再発する可能性がある病気ですので、「完治」とはならないのがこの病気の特徴です。

 

 咳喘息では何科を受診するの?

喘息や咳喘息の時に受診する科は、大人・小児で異なります。

 

■大人の場合
⇒呼吸器科での診察となります。
※近くにない場合は内科

 

■小児や乳児(0歳児など)
⇒小児科が主たる診療科となります。
近くにない場合は、呼吸器科でも問題無いでしょう。

 

さいごに!

以上のとおり、風邪にかかってないにも関わらず咳が2ヶ月以上続く場合は、咳喘息を疑いましょう。

 

「喘息の前兆」とも言われるため、早めに病院を受診することが大切です。

 

※上で説明したとおり、3〜4割は喘息へ移行します

 

気管支喘息をわかりやすく!
>>気管支喘息の症状・原因・治療・予防!病院は何科を受診?

 

なお、咳喘息以外にも咳を引き起こす病気はいくつもあります。

 

考えられる病気は「咳が止まらない時の原因と対処!咳が続くのは何かの病気!?」で分かりやすくまとめていますので、あわせてご確認ください。

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