吐き気や嘔吐の原因と、頭痛・めまい・下痢・腹痛を伴う病気!

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吐き気や嘔吐の原因と、頭痛・めまい・下痢・腹痛を伴う病気とは?!

このページでは

 

  • なぜ吐き気や嘔吐が起こるのか?
  • 腹痛や下痢を伴う場合に考えられる原因・病気
  • めまいを伴う場合に考えられる原因・病気
  • 頭痛を伴う場合に考えられる原因・病気

 

についてどこよりもわかりやすく!説明しています。

なぜ吐き気や嘔吐がおこるの?

お酒を飲みすぎた・・・
乗り物酔いを起こした・・・

 

人間は色々なキッカケで吐き気(悪心)や嘔吐を起こします。

 

※悪心(おしん)とは、吐き気のこと

 

ではそもそもなぜ人間には「吐き気や嘔吐」といった反射的な機能があるのか、その点から分かりやすく説明していきましょう!

 

「嘔吐反射中枢」への刺激!

たとえば

 

トイレに行きたい!
お腹が空いてご飯を食べたい!

 

といったようなものを「反射欲求」と言います。

 

反射欲求とは、生きて行くため、あるいは生理的に何かしらの必要性があって「自律神経」が出す “指令” によって沸き起こる欲求のことです。

 

吐き気もそれと同様で、胃の中のものを吐き出したいという「反射欲求」です。

 

吐き気や嘔吐の場合は、脳の “嘔吐反射中枢” が刺激されることによって、「吐きたい」という反射欲求が沸き起こっています。

 

このときの刺激が軽いものであれば「吐き気を催す」程度ですが、症状が強まると「嘔吐」になります。

 

なお、この「嘔吐中枢」が刺激されると、

 

腸への出口が閉ざされ、食道への入り口が緩む

 

ため、逆流運動(嘔吐)が起こると考えられています。

 

では、嘔吐中枢が刺激される一般的なキッカケをまずは挙げていきましょう。

 

 

@食中毒やウイルス感染

吐き気が起こるもっとも多いパターンは、

 

  • 食べた物に毒物が混入している場合
  • 胃粘膜がウィルスに感染している場合

 

など、身体にとって危険な状態にある時です。

 

「胃の中の毒物やウィルス」を体外へ速やかに排泄するために、脳は「吐く」という事を選択します。

 

 

Aアルコールの飲みすぎ

ついついお酒を飲みすぎて、吐き気を催したことのある人も多いと思いすが、それはなぜでしょうか?

 

アルコールは体内で分解されると、アセトアルデヒドという物質に分解されます。

 

このアセトアルデヒドは、血中濃度が高まると吐き気などの中毒症状を引き起こしまうのです。

 

また、お酒にはメタノールが含まれますが、このメタノールも体内で毒性のある物質へと分解されるため、身体はそれを吐き出そうと「嘔吐」します。

 

 

B気持ち悪いものを見た時

気持ちの悪いもの(グロテスクなもの)等を見たり聞いたりした時に、吐き気を催すことがあります。

 

これは脳が「気持ち悪いもの」を察知すると、その状況から逃れようとするために反射的に嘔吐中枢を刺激するからではないかと考えられています。

 

 

C乗り物酔い

乗り物に乗っていると、「揺れ」によって三半規管が刺激されます。

 

三半規管が刺激されることで「自律神経が乱れ」が起き、嘔吐反射中枢を刺激してしまうと考えられています。

 

 

 

つまり「吐き気」を催すほとんどの場合は、「身体的に危機的な状況!」ということを脳が判断していると言えるのです。

 

ここまでが「一般的に吐き気が起きるケース」です。

 

ここからは、吐き気に「腹痛・下痢・めまい・頭痛」を伴う時に、どのような病気が考えられるのか、それぞれ説明していきましょう!

 

「腹痛を伴う吐き気」の原因と病気

 

「胃」の病気

まず紹介するのが「胃の病気」です。

 

胃の病気ですので、吐き気や嘔吐は一般的な症状としてあらわれます。

 

急性胃炎
慢性胃炎
感染性胃炎(ウィルス感染による急性胃炎です)
機能性ディスペプシア
胃潰瘍
二日酔い
食中毒
食あたり

 

 

「胃周辺の臓器」の病気

 

胆石症

胆石症は胆のうと胆管にコレステロールからできる石がたまることで炎症を起こす病気です。

 

胆のうに蓄えられた胆汁は膵液と混ざり合って十二指腸に送られ、胃で消化した成分を腸で吸収できる形に分解や再合成を行う物質です。

 

したがって胆管は膵管と繋がって十二指腸の入り口付近と接続しています。

 

この部分に胆石が詰まると胃側にも炎症が広がり吐き気や腹痛を引き起こします。

 

 

急性膵炎

膵臓は楕円形をした臓器で胃・十二指腸に接しています。

 

したがって、急性膵炎のように強い炎症を起こすと胃・十二指腸側にも炎症が広がり、腹痛や吐き気を引き起こします。

 

 

胆のう炎

胆のうは大部分を肝臓と接していて、下の方の一部は胃と接しています。

 

また、肝臓は胃とも接しているので、この位置関係から胆のうに炎症が起こると肝臓や胃へと炎症が広がり、腹痛や吐き気を伴う強い自覚症状が出ます。

 

 

腎炎

腎臓は腸と接している臓器です。

 

したがって腎臓に炎症を起こすと腸にも炎症が広がり、吐き気や下痢、下腹部痛などの消化器症状が起こりやすくなります。

 

 

肝炎

肝臓は胃と下方の一部を上行?横行結腸にかけて接している大きな臓器です。

 

肝炎が起こるとその部位によって胃や腸に炎症が広がり、吐き気、嘔吐、腹痛などの消化器症状が起こりやすくなります。

 

 

「腸」の病気

次は「腸の病気」です。

 

腸に起こった炎症が胃まで広がると、吐き気や嘔吐を起こしやすくなります。

 

また、下痢も起こりやすいです。

 

 

潰瘍性大腸炎

大腸に原因不明の炎症が頻発する難病です。

 

 

クローン病

小腸から大腸にかけて原因不明の炎症が頻発する難病です。

 

 

ウィルス性腸炎

ウィルス感染により腸の広い範囲に炎症が起こり、下痢や嘔吐を伴います。

 

 

 

さて、ここまで「腹痛・下痢を伴う吐き気」で考えられる病気を紹介しました。

 

続いては
「めまいを伴う吐き気」の原因・病気を紹介します。

めまいを伴う吐き気の原因と病気

めまいを起こす原因というのは複雑で、

 

  • 耳の病気
  • 脳の病気
  • その他の病気

 

と実に多岐にわたります。

 

しかし、そのどれもに共通する症状の一つに「吐き気」「嘔吐」があります。

 

細かい因果関係は不明な部分も多いのですが、耳の病気や脳の病気は脳に近いところ(あるいは脳そのもの)に異常が起こるため、神経が異常暴走を起こして嘔吐中枢を刺激するのではないかと考えられています。

 

また、その他のめまいを伴う病気が原因の場合も、パターンとしては「めまい」を起こしてから「吐き気」が起こりそして症状が強まると「嘔吐」になる、という流れです。

 

したがって、「めまい」を起こすほどのダメージが脳へ加わっており、脳神経の異常暴走で嘔吐中枢を刺激してしまうと考えられます。

 

ではここから「耳・脳・その他の部位」別に、めまいと吐き気を催す病気を紹介していきましょう。

 

耳の病気

メニエール病

 

BPPV(良性発作性頭位めまい症)

 

前庭神経炎

ウィルス感染症などのダメージで、平衡感覚を司る前庭神経に炎症が起こる病気です。

 

突発性難聴

 

外リンパ瘻(ろう)

難聴、めまい、耳鳴りを伴う内耳の疾患で、内耳炎の中では代表的な症状です。

 

中耳炎

鼓膜の内側に膿がたまる病気です。

 

炎症による腫脹と膿が耳の神経を圧迫し、激しい痛みやめまい、発熱、吐き気などを伴います。

 

 

脳の病気

 

脳梗塞、脳出血

 

脳腫瘍

 

椎骨脳底動脈循環不全症

脳に近い頸椎に異常が起こり、周辺の血管や神経を圧迫するという病気です。
頭痛、めまい、吐き気などを伴います。

 

 

その他の病気

 

低血圧症・高血圧症・不整脈

心臓や血管の異常で血流障害を起こし、脳への血液供給が不足するとめまい、吐き気が起こります。

 

低血糖症

膵臓機能不全によるものやインスリン性(糖尿病でインスリン投与を行っている場合)によるものがあります。

 

心因性(ストレス性)めまい

 

頸性めまい(首)

頸椎に異常が起こることで神経を圧迫し、めまいや頭痛、吐き気が起こります。

 

 

 

ここまでは
「めまいを伴う吐き気」を引き起こす病気を紹介しました。

 

続いては
「頭痛を伴う吐き気」を引き起こす病気を紹介します。

 

「頭痛を伴う吐き気」を引き起こす原因・病気

頭痛と吐き気は非常に深い因果関係があります。

 

頭痛が起こる(脳に異常が起こる)と自律神経のバランスが乱れるため、嘔吐中枢を刺激しやすくなってしまうことが関連していると考えられています。

 

ではここから、
頭痛と吐き気を伴う病気を説明しましょう。

 

慢性頭痛(偏頭痛、緊張型頭痛、群発性頭痛)

 

脳腫瘍

 

脳梗塞、脳出血

 

ウィルス性脳炎

脳がウィルスに感染する病気です

 

高血圧症

 

うつ病

頭痛、吐き気はうつ病の代表的な身体的症状として挙げられます。

 

不眠症

頭痛、吐き気は不眠症の代表的な身体的症状です。

 

自律神経失調症、更年期障害

 

薬剤性頭痛

投薬中の薬の副作用で頭痛と吐き気が起こる場合があります。

 

 
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