蓄膿症・副鼻腔炎の臭いの原因と対策!口臭にも要注意!
副鼻腔炎や蓄膿症を患っていると
なんだか自分の鼻の奥に嫌な臭いがする・・・
周りから「モワッとしたニオイがする」と指摘された・・・
など、ニオイに関して悩む方も多いでしょう。
筆者も以前は“強烈なニオイ”を発していたようで、周りに不快な想いをさせていました。
ここでは、そんな悩みについて
- 蓄膿症(副鼻腔炎)でなぜ臭いがするのか?どんな臭いがするのか?
- どのような対策があるのか?
をわかりやすくまとめました。
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蓄膿症(副鼻腔炎)でなぜ臭いがするのか?どんな臭いがするのか?
蓄膿症(副鼻腔炎)を患うと、
- 鼻づまり
- 鼻水
- 頬の痛み
などが代表的な症状としてあらわれますが、同じく気になるのが「鼻の中(から)の臭い」「口臭」です。
では、なぜ臭いがするのか??
原因は大きく2通りあります。
- 膿による臭い
- 口臭による臭い
原因@:膿による臭い
「蓄膿症と副鼻腔炎の違い」とともに、分かりやすく説明しましょう。
蓄膿症は、文字通り「膿が溜まる症状」です。
では具体的にどこに溜まっているのか?
鼻の周りには、計8つの副鼻腔(ふくびこう)と呼ばれる空洞があります。
@上顎洞(じょうがくどう)
⇒鼻の両側(頬付近)
A篩骨洞(しこつどう)
⇒目頭の内側
B前頭洞(ぜんとうどう)
⇒眉間から眉上
C蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)
⇒A篩骨洞のさらに奥深く
蓄膿症とは、これら4箇所(左右で計8箇所)の副鼻腔のいずれかに、膿が溜まっている状態をいいます。
ちなみに、この“副鼻腔” に炎症が起きている状態を「副鼻腔炎」と言います。
そして、「副鼻腔炎」が3ヶ月以上続き、かつ「副鼻腔に膿が溜まっている」状態を “蓄膿症” と呼びます。
※副鼻腔炎でも膿が溜まることはあります
つまり、副鼻腔炎・蓄膿症のいずれのケースでも、膿が溜まっていれば、その膿が臭いを引き起こします。
なぜ膿が溜まる?
副鼻腔炎・蓄膿症は、主に風邪やインフルエンザなどのウイルス・細菌感染により引き起こされます。
“鼻” は異物(ウイルスや細菌など)を検知すると、鼻水を出して洗い流し出そうとします。
この時、細菌と(細菌に抵抗するための)白血球が戦うと、それが死骸となり鼻水に含まれるため、次第に黄色や緑色のネバネバした鼻水に変化していきます。
これは既に膿が作られている状態です。
さらにこれが続くと、鼻粘膜が腫れ、鼻腔と副鼻腔との通路が塞がります。
すると副鼻腔から膿が排出できなくなり、どんどん膿が作られてしまいます。
副鼻腔に膿が増えると、次第に疼くような痛みを感じ始めます。
膿が溜まるとどんな臭いがする?
臭いの感じ方は人それぞれですが、蓄膿症の臭いは一般的に
- ドブ臭いニオイ
- 魚の腐乱臭
- 硫黄の臭い
- 生ゴミの臭い
と言われています。
個人的には硫黄のようなニオイをいつも感じていました。
膿の臭いは、自分にも他人にもわかる!
蓄膿症や副鼻腔炎では、「鼻の奥がなんだか臭いな〜」という自覚症状が出ます。
一方で、 “膿が含まれた鼻水” が喉に流れ落ちて口へ入ってくると、口臭として周りに発されることになります。
鼻水が喉に流れることを「後鼻漏(こうびろう)」と言いますが、後鼻漏の症状の一つとして「口臭」はよく見られます。
関連ページ!
>>【後鼻漏】鼻水が喉に流れる!咳や痰が出る?原因・症状・治療
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原因A:口臭よるニオイ
上で少し「後鼻漏による口臭」について触れていますが、蓄膿症では別の原因でも口臭が引き起こされます。
それが「副鼻腔炎・蓄膿症による鼻づまり」です。
鼻づまりを起こすと、必然的に「口呼吸」をしてしまうため、口腔内が乾燥します。
通常は口の中は臭いがしませんが、乾燥すると口の中の細菌が増えてしまい、口臭の原因となります。
※唾液が原因菌の増殖を抑える役割をしていますが、唾液が減る(乾燥する)と、菌が増えるため
また口内で細菌が増えることは、虫歯・歯周病の原因にも繋がり、それら「歯の病気」によって余計に口臭が強くなる場合もあります。
以上の2点が「蓄膿症・副鼻腔炎による臭いの原因」です。
では続いて
「蓄膿症・副鼻腔炎の臭いへの対処」について説明していきましょう。
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蓄膿症・副鼻腔炎の臭いへの対処!
では臭いへの対処について
- 膿が原因となる臭いへの対処!
- 鼻づまりが原因となる臭いへの対処!
- 副鼻腔炎(蓄膿症)へのオススメ!
の順で説明していきましょう。
1.膿が原因となる臭いへの対処!
根本的な原因が蓄膿症(副鼻腔炎)なので、治療しないことには何度も再発します。
病院での主な治療としては
などがありますが、「とりあえず臭いを何とかしたい!」という場合は、「鼻うがい」をオススメします。
鼻うがいは文字通り
鼻から水を吸って、鼻もしくは口から吐き出す
といううがい方法ですが、これによって「鼻の奥の方に溜まったドロドロした鼻水」を流しだすことができる可能性があります。
筆者がはじめて挑戦したときは、「一体どこにこんなにも溜まっていたんだ?!」と驚いたのを覚えています。
これにより後鼻漏(膿の含まれる鼻水が喉に流れ落ちること)も軽減される場合があります。
「鼻から水を吸うなんて痛そう!」というイメージがあると思いますが、食塩水や専用液を使えば全く痛みはありません。
なお、「鼻うがいを楽に行うためのツール」は安く売られおり、それらの使い方や違いについてもまとめています。
参考ページ!
>>ハナノア・ハナクリーンS(EX)・ナサリンを使い比べてみた!オススメ鼻洗浄器と使い方・コツ!
2.鼻づまりが原因となる臭いへの対処!
鼻づまりが原因となっている場合は、こちらも鼻づまりの原因を取り除くべきですが、取り急ぎできる方法としては
口の中を潤す
ということです。
とにかく口をゆすぎ、口の中に細菌が増えないようにしてください。
また、副鼻腔炎(蓄膿症)では症状の一つとして「鼻づまり」が起きますが、そもそもの根本的な原因が
- アレルギー性鼻炎によるもの
- 鼻の歪みによるもの
などの場合もあります。
この場合は、
何らかの根本原因 ⇒ 鼻づまり ⇒ 副鼻腔炎 ⇒ 蓄膿症
という順で発症している場合もありますので、「何らかの根本原因」が治療になる場合もあります。
関連ページ!
>>鼻水を止める方法&鼻づまり解消法!鼻水が止まらない原因とツボ!
3.副鼻腔炎(蓄膿症)へのオススメ!
大前提としてまずは病院に行って「最低限の治療(抗生物質の処方など)」を受けるのが絶対ですので、まだ病院を受診していない方は、まずは耳鼻科へ行きましょう。
そして「それでも治らない!」「鼻うがいもダメだ!」という方は、一つの方法として「なた豆茶」がオススメです。
「なた豆」と呼ばれる豆に含まれる
- カナバニン
- コンカナバリンA
という成分は、昔から「膿取りの豆」という名で呼ばれるほど蓄膿に良いとされてきました。
筆者は手術以外のさまざまな治療を行ってきましたが、最終的に行き着いたのが「なた豆茶」でした。
↓ 保険の適応外の漢方なども行ってきました
薬ではありませんし、皆さんにも良いとは限りませんが、一つの選択肢としてオススメです。
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さいごに!
上で説明したとおり、臭いを解消するには「根本的な解決」が必要となります。
ただし副鼻腔炎(蓄膿症)は数種類あり、治療も微妙に変わってきますので、まずは自分がどのタイプなのかを知りましょう。
副鼻腔炎(蓄膿症)や後鼻漏は、長引けば長引くほど完治に時間がかかります。
そのため、まずは大前提として耳鼻科を一度受診することを心がけましょう。
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