鼻水止める!鼻炎薬(市販薬)おすすめランキング!
今回は、
鼻水・鼻づまりがツライから鼻炎薬がほしいけど、いろいろ種類があって分からない!!
というアナタのために、
「選ぶポイント」や「オススメの薬」、「薬」以外のオススメ方法をお伝えします。
話の流れとしては
- 鼻炎薬を選ぶ際のポイント!
- アレルギー性鼻炎にオススメの市販薬!
- 市販の鼻炎薬は飲み続けても問題ないの?
- アレルギー性鼻炎・鼻炎薬にまつわるQ&A
- 風邪による鼻炎にオススメの市販薬!
- 鼻炎を治す上で一番大切なこと!
という順で、どこよりもわかりやすく!説明していきます。
風邪による鼻炎の場合、薬で抑えこむのは良くありませんが、何も手につかないのも問題がありますよね。
そのため、どうしても辛い場合に限っては薬に頼りましょう!
また、アレルギー性鼻炎(花粉症、ホコリなど)は、基本的に治る(完治する)事はありません。
しかし薬を上手く使えば、症状をコントロールすることは十分可能です!
さあ、そのムズムズ・ズルズル鼻水とは今日でおさらばしましょう!
鼻炎薬(市販薬)を選ぶ際のポイント!
まずは、今の鼻炎が
風邪からの鼻炎症状なのか
それとも
花粉・ホコリなどによるアレルギー性鼻炎なのか
をはっきりと見極めましょう。
なぜなら
アレルギー性鼻炎にも関わらず、風邪薬を使用している方も多い
とも言われているからです。
では、それぞれの特徴を見てみましょう。
アレルギー性鼻炎(花粉症やハウスダスト)
- さらさら透明な鼻水が大量に出る
- 目がかゆい
- 朝や夜に酷くなる
風邪からの鼻炎
初期症状であれば
- アレルギー性と同様にさらさら透明な鼻水
- 身体のだるさ
- 喉の痛み
少し進行し始めると
- ねばねば透明もしくは黄色っぽい鼻水
- 熱っぽさ
- 身体のだるさ
etc...
これらをきちんと判断した上で、
- アレルギー性鼻炎の薬
- 総合感冒薬(風邪薬)
を使い分けましょう。
ちなみに、薬に頼らない「鼻水、鼻づまり解消法」もありますので、あわせて参考にしてみてください。
⇒即効!鼻水と鼻づまり解消法17選!
ではまずは、
おすすめアレルギー性鼻炎薬と、そのポイントを説明します。
ここからしばらくは「アレルギーによる鼻炎」についの説明となりますので、「私の場合は明らかに風邪による鼻炎だ!」という方は、読み飛ばして頂いてもかまいません。
アレルギー性鼻炎薬の選び方
まずは簡単に、市販のアレルギー性鼻炎薬に一般的に含まれている成分と、役割・副作用から説明しましょう。
抗ヒスタミン薬
アレルギー症状を引き起こす「ヒスタミン」を抑えこむ作用があります。
副作用で眠くなるタイプは、「第一世代」と言われる抗ヒスタミン薬です。
最近は「第二世代」の眠くなりにくいタイプが主流になりつつあります。
血管収縮薬
鼻粘膜の血管を収縮させる作用があります。
一般的に血管が血液で膨張することで、鼻粘膜が腫れ、鼻づまりが起こりやすくなります。
抗コリン剤
鼻水の分泌を抑える作用があります。
副作用として「口の渇き」「便秘」が見られやすいです。
こちらも、第二世代の薬の場合は抗コリン作用が弱くなっているため、副作用が出にくくなっています。
抗炎症剤
鼻粘膜の炎症を抑える作用があります。
上記を見ると、ほとんどの方が「じゃあ第二世代の抗ヒスタミン薬を服用すべきでは?」と思いますよね。
実際に、2月〜4月にドラッグストアで前面に置かれ、強くオススメされているのが「第二世代」の商品です。
しかし本当は、それらは花粉が本格的に飛ぶ前(1月や2月)から服用するのがベストであり、いざ症状が出始めた時には「第一世代」の方が効くと言われます。
なぜなら第一世代の方が、副作用が強い分効果が出るまでが早いからです。
逆に第二世代の薬は効果が出るまでが緩やかなため、ドラッグストアの薬剤師も「花粉が飛び始める前に早めに飲んでください」と言いますし、第二世代の商品パッケージにもその様に記載があります。
ただし!
効果と副作用は別々の作用機序(メカニズム)で起こっているため、「効果の強さと副作用の強さは関わり合っていない」とする声もあります。
では実際飲んでみてどうだったか?
私個人的には、
花粉が飛び始めた頃からでも「第二世代」の薬で良いのでは?
という結論に至っています。
理由は簡単、
●実際、眠くなりにくい
⇒ただし、どの薬にしても ”絶対に眠くならない” わけではない。
●効果も実感できる
⇒ただし、即効性で考えると”第一世代” の方が眠くなりやすい反面、やはり効果が出るのが早い。第二世代だと7日かかる印象。
という2点です。
もちろん第二世代のデメリットもありますが、リピーターが多いのも事実であり、多くの人が「多少のデメリット」より「副作用が少ないというメリット」を取っていることが分かります。
ちなみに、薬の値段としては第一世代の方が安いです。
また、2017年現在、第二世代の市販薬はすべて15歳以上から服用可能とされています。
(当サイトにて調査した範囲ですので、購入時は注意書きを必ずお読みください)
では、前置きが長くなりましたが、
ここからオススメを紹介していきましょう!
アレルギー性鼻炎へのおすすめランキング!
2015年時点では「アレジオン10」として販売されておりましたが、2016年以降は「アレジオン20」となって登場です。
「20」という数字は、”主成分であるエピナスチン塩酸塩を20mg配合している” という意味です。
主成分である「エピナスチン塩酸塩」は、「第二世代」の抗ヒスタミン薬であり、眠くなりにくいのが特徴です。
筆者の経験上、「眠くならない」という点は、非常に重要だと考えており、その点もクリアしていました。
ただし、「絶対に眠くならないか?」と言われれば、以前のもの(第一世代の抗ヒスタミン薬」よりはマシですが、多少眠くなる時もあるというのが正直なところです。
ただしこれは、「アレジオンが基本的に寝る前に飲む薬である」ということが前提であり、私もそのルールを守って飲んでいたため、「そもそも夜だから眠たい」という可能性もあります。
なお、「肝心な日中帯」に眠くなったことはほとんどないため、眠気に関しては基本的に心配する必要は無いと思います。
また、効き目が長いのも特徴です。
あくまで私の経験上ですが、就寝前に1回1錠を飲めば、翌日の20時くらいまで効果が続いてくれます。
ということで「効き目の高さと副作用の少なさ」から、非常に良い仕事をしてくれる薬ですが、この薬は確実に症状を抑えこむために、
- そもそもの原因を抑える作用
- 現在の症状を鎮める作用
- 今以上に悪化させない作用
という3つの観点から、アプローチしてくれているんですね。
筆者の感想としては、
- 鼻炎への効果、持続性
- 眠くなりにくい
- 飲んでいる限り、確かに悪化しない
という点から、店頭で前面的に売られている理由に納得でした。
是非、おすすめします。
※継続して服用すると効果的な薬です
個人的に1番オススメですが、薬ではないので2位とさせて頂きました。
私が長年の薬漬けの毎日から抜け出せた方法です。
薬ではないため皆さまにも合うとは限りませんが、「こんな方法もあるんだな」ということだけでも知って頂ければと思い紹介します。
まず当サイトは、筆者(私)が10年以上も慢性鼻炎や蓄膿症に悩んでいたため、自分が経験してきたことを少しでも分かりやすく伝えたいと思い、立ち上げたものです。
自慢するようなことではありませんが、私は鼻炎において「手術」以外は一通り経験してきました。
ちなみに、レーザー手術は
- 3年〜5年ぐらいしかもたない
- 炎症中は余計悪化する可能性がある
- 一度行うと組織が肥厚して、鼻づまりが酷くなる可能性がある
などなど、デメリットも色々散見されたため、万が一を考慮して候補から外しました。
もちろん、保健適応外の漢方薬なども飲んできました。
▼以前飲んでいた漢方煎じ薬
そういった色々な経験を経て、最終的に落ち着いたのが「お茶」でした。
(漢方煎じ薬も効きましたが、保健がきかないのでかなりのお金がかかりました)
花粉症や鼻炎に良いと言われる「甜茶(てんちゃ)」をベースとしている「すーすー茶」というお茶ですが、これが私にとって大発見でした。
※ちなみに甜茶は「耳鼻咽頭科臨床学会」においても、抗アレルギーに良い(ヒスタミンを抑えると言われています)と報告されているお茶です
鼻炎薬を飲まなければすぐに鼻水と鼻づまりがおきる体質ですが、このお茶を2週間ほど飲んだときに、まったくムズムズしなくなったことに気付きました。
もちろん誰しもにピッタリな魔法のお茶ではないと思います。
しかし、一通りのヒスタミン薬や漢方を使ってきた私のムズムズが無くなったことから、スッキリする可能性はあると思います。
なお、鼻炎に悩む方は特に、長期的に鼻炎薬を飲む傾向があります。
しかし、後で説明しますが「薬の長期服用」は副作用の面から出来れば避けた方が良いです。
また、15歳以下の方は第二世代の抗ヒスタミン剤(市販品)が使えないとされているため、そのような方にもこのお茶がオススメです。
値段としても毎日わずか90円ほどで、コンビニのお茶や水より安いため、試されても損はしないと思います。
ちなみに商品に満足できなかった場合は、購入後25日以内であれば飲み切ったとしても全額返金してくれる保証も付いており、お試し気分で購入出来るところも良心的です。
以上から、眠くなってしまう薬を飲んだり、毎日ペットボトルのお茶やお水を買うくらいであれば、個人的にはこちらをおすすめします。
なお定期便などもありますが、まずは「単品」からはじめてみるのがオススメです。
※寒くなり始める時期と、花粉ピークにあたる11月〜4月は通常の5倍以上売れるようですので、欠品する可能性がございます。
参照:『えぞ式すーすー茶』公式HP
⇒https://www.susucha.jp
なお、甜茶について詳しく知りたい方は以下もご覧ください。
>>甜茶の効果・効能・副作用を分かりやすくまとめてみた!
この商品もアレジオンと同じく「第二世代」の抗ヒスタミン薬です。
こちらは「フェキソフェナジン塩酸塩」が主成分で、眠くなりにくさで言うと、上記「アレジオン」よりもマシとされています。
実際に私が飲んだ経験からも、アレジオンの方が眠くなるような気がしました。
ただし上で説明したとおり、アレジオンは夜に飲むため、そのタイミングで多少眠くなったとしても、日中帯はほぼ眠気を感じたことがありません。
つまり、眠気という点ではどちらも大差ないと言えます。
また効果に関しても、個人的には多少アレジオンの方が強いと思いますが、大きな効果の差が感じられなかった(どちらもしっかり抑えてくれました)です。
ではどこで2つの評価が分かれるか?それは、服用回数です。
こちらは一日朝晩の二回の服用となってしまうことで飲み忘れも発生するため、3位(薬としては2位)とさせていただきました。
※継続して服用すると効果的な薬です
主成分は「セチリジン塩酸塩」と呼ばれ、上記二種と同様に第二世代の抗ヒスタミン薬です。
上記2つと比べ、はっきり言って効果は強いです。
2016年現在、市販で手に入る第二世代の抗ヒスタミン剤の中では一番効果が強いと思います。
ただしその分こちらの方があきらかに眠気を感じることが多かったです。
もちろんそれでも、コンタックシリーズの他の商品(第一世代のもの)と比べると、だいぶマシです。
そのため、アレジオンやアレグラが効かなかった場合に用いるべき薬だと考えます。
なおアレジオン同様に、寝る前に一錠飲むと、翌日の夜まで効果が持続するという点は評価すべき点です。
※継続して服用すると効果的な薬です
こちらも主成分が「セチリジン塩酸塩」となっており、上記「コンタック鼻炎Z」と同位としました。
主成分の含有量もコンタック鼻炎Zと同量の10mgです。
錠剤の大きさも変わりませんし、効果・副作用も変わりません。
こちらもアレジオンやアレグラが効かなかった場合に用いるべき薬だと考えます。
※継続して服用すると効果的な薬です
上で挙げた「第二世代の抗ヒスタミン薬」であるアレジオン・アレグラ・コンタック鼻炎Z・ストナリニZは、2015年、16年にかけて第1類医薬品から第2類医薬品へとなりました。
※第一類の場合は、薬剤師がいる薬局でのみしか購入できないという制限がありますが、第2類では薬剤師がいない場合でも購入できます
こちらは随分前から第2類医薬品ですので、薬剤師のいない薬店や、楽天・アマゾンでも手軽に購入出来ます。
- 第2類医薬品である
- 店頭であまり目立っていない
ということで、上記4種と比べ効果がやや劣るのでは?と感じるかもしれませんが、個人的には効果に差異は感じませんでした。
ただし、眠気は上記に紹介したものよりも確実に感じました。
夜眠りにつきたいときには、「鼻炎止め+多少眠気を誘う」という意味ではオススメします。
最終更新:2017年6月
追記:すーすー茶を飲んだ方からのメールについて
上で紹介した「すーすー茶」を飲んだ方からたびたび連絡を頂いておりますので、一部のメールをご紹介させて頂きます。参考になれば幸いです。
※メールをクリックすると、大きく表示出来ます
※すべてプライバシー配慮の上で載せる旨、許可を頂いております
メール@
メールA
メールB
メールC
すーすー茶のベースとなる「甜茶」は、「耳鼻咽頭科臨床学会」において “抗アレルギーに良いお茶” と報告されていますし、私が実感出来ている点をみても、かなりすごいパワーを持っているのは間違いありません。
しかしいくら良いとは言え、お茶は薬ではありません。そのため、紹介したメールは個人の感想であり効果・効能を示すものでは無い事をご了承ください
アレルギー鼻炎・鼻炎薬に関するQ&A
ここからはアレルギー性鼻炎や鼻炎薬について、疑問に思いそうな点を説明していきます。
市販の鼻炎薬って飲み続けても問題ないの?
基本的に、独断で2週間以上飲み続けるのは良くありません。
2016年まで第1類医薬品だった「アレグラ」、そして先に第1類から第2類医薬品となった「アレジオン」、その他の鼻炎薬いずれにおいても
- 1週間服用しても症状の改善が見られない場合
- 症状の改善がみられた場合でも、服用が2週間を超える場合
は、医者や薬剤師に相談して下さいとの記載があります。
実際に私も病院の先生に、「市販薬は基本的に長期服用を前提としておらず、一時的に症状を抑えるのが目的です。長期服用は肝機能障害を起こす場合もあります。」と言われたことがあります。
鼻炎の場合、熱や風邪などで3〜7日だけ薬を飲むのとは違い、1ヶ月〜3ヶ月飲む場合が多いです。
薬は肝臓で代謝されますので、長期間飲めば当然「肝機能障害」などの可能性も出てきます。
(鼻炎薬の添付文書にも記載があります)
なので鼻炎薬を長期飲む場合は、出来れば医師のもとに行く方が良いです。
医師のもとで処方してもらうメリットとしては
- 視診や検査を行うことで処方薬を決める
- 服用中も時々検査を行い、肝臓や腎臓に異常がないかどうかを見ることができる
- 異常がでれば、薬を中止、減量、変更など色んな処置が可能
などです。
私はもちろん医師のもとでほぼ1年中「鼻炎薬」を飲んでいましたが、薬の副作用を考慮してお茶に切り替えたという経緯があります。
なのでよくムズムズする方は、上で紹介したようなお茶がオススメです。
それでは次に、
「なぜアレルギーがおこるの?なぜ眠くなるの?」という点をわかりやすく説明しましょう!!
なぜアレルギー反応がおこるの?なぜ眠くなるの?
ここまで、おすすめの市販薬とお茶を紹介しました。
しかし、「そもそもなぜアレルギーが起こるんだろう。なぜ眠くなるんだろう。」と疑問を持つ方もいるかと思うので、ここで説明しましょう。
そもそもアレルギーとは?
アレルギー性鼻炎や花粉症、喘息などは、「アレルギー疾患」と言われます。
ではアレルギーとは一体なにか?
アレルギーとは、アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)を、吸い込む・触れるなどすることによって、さまざまな症状を起こす反応を言います。
アレルゲンとなるもの
- 花粉
- ハウスダスト(主にほこり)
- ダニ
- カビ
- 猫や犬の毛
- 食べ物
などなど
たとえば花粉を吸い込んで「鼻水・鼻づまり」がおきたり、ハウスダストを吸い込んで「喘息」が起きたり、といった症状があらわれます。
「免疫」が過剰に反応した場合に、アレルギーがあらわれる!
よく「免疫力」という言葉を耳にすると思いますが、そもそも「免疫」ってなんでしょうか。
免疫とは、体に侵入してくる異物(ウイルスや細菌)を、体から排除する力を言います。
また、一度侵入してきた異物に対しては、2度目は即効で防御できるように体制を整えます(抗体をつくる)。
たとえば、小さい頃に「おたふく風邪」にかかった場合、「大人になるとかからない」と言われますが、これも体内に “おたふく風邪への抗体” が出来ているからです。
そのため、この「免疫」は無くてはならない非常に重要なシステムなのです。
しかし!
この「免疫システム」が、害の無い“花粉・ホコリ・毛” などに対して、過剰に反応してしまうと、「アレルギー反応」と言われるものになるのです。
アレルギー反応の流れ!
では、免疫システムがアレルギー反応をおこす場合の流れを簡単に説明しましょう。
- 体内にアレルゲンが侵入!!
- 体はアレルゲンが入ったことを検知し「IgE抗体」と呼ばれる抗体をつくる
- 鼻の粘膜などに多く存在する「肥満細胞」と呼ばれる細胞と、「IgE抗体」が合体!このタイミングで、アレルギーに対抗する準備がOK!
※“肥満細胞”という名前がついていますが、“肥満(太ること)” とは関係ありません
- 合体した状態(合体物)のときに、さらにアレルゲンが体内に侵入し、合体物に付着!!
- 「IgE抗体」と合体した状態の「肥満細胞」から、大量の “ヒスタミン” が放出!!
- ヒスタミンを受け入れる「ヒスタミン受容体」に、ヒスタミンが合体!
- アレルギー反応(鼻水・鼻づまり・目のかゆみ・喘息など)が発症!!
抗ヒスタミン薬の登場!
ここで、アレジオンなどの「抗ヒスタミン」がどのように働くのでしょうか?
簡単に説明しますが、仕組みはいたってシンプルです。
上の流れにおけるEのタイミングで、抗ヒスタミン薬が力を発揮します。
何をするのかと言うと、
抗ヒスタミン薬の成分自身が「ヒスタミン受容体」に入り込み、ヒスタミンが受容体と合体できないように邪魔をする
のです。
アレルギー反応は、ヒスタミンとヒスタミン受容体が合体した場合に引き起こされるので、合体を阻止することで食い止めるのです。
ちなみに上で紹介した「甜茶(てんちゃ)」は、Dのタイミングにおける「ヒスタミンの放出」を抑制すると言われています。
そのため、薬とは少し違う流れで食い止めることが出来るのです。
眠気はなぜ起こるの!?
ここまでのお話で、“抗ヒスタミン薬や甜茶が、どのようにヒスタミンへアプローチするのか” が分かったかと思います。
では次に、抗ヒスタミン薬とは切っても切れない副作用である「眠気」が、なぜひき起こされるのか説明します。
まず、脳には「血液脳関門」と呼ばれる「必要な栄養素だけを取り入れる“門”」があります。
ただしこの関門は、栄養素だけでなく、脂溶性が高い物(脂っこいもの)や分子量の小さいものも、脳へと通してしまうのです。
そしてここに、第一世代と第二世代における「眠気の違い」があります。
- 第一世代(脂溶性が高く、分子量が小さい)
- 第二世代(脂溶性が低く、分子量が大きい)
つまり、2つの違いは、脳へ移行しやすいか否かです。
しかし、同じ第二世代の薬であっても、「コンタック鼻炎Z/ストナリニZ」のように、脳へ移行しやすい薬もあります。
実際、アレグラでは「車の運転についての注意書き」が無いですが、コンタック鼻炎ZやストナリニZには「乗るな」と記載があります。
※アレジオンにも一応記載がありますが、データや実感度からも、コンタック鼻炎Zなどと比べると眠気はかなりマシです。
効果と眠気は比例するの??
厳密に言うと、「比例しない」と言われています。
それはここまで説明してきたとおり、
- 鼻炎への効果は「鼻粘膜における、ヒスタミンと受容体の合体を阻止する」ことで作用する
- 眠気の副作用は「脳への成分の移行の量」によって決まる
というように、それぞれが別に作用しているからです。
ただし、現在市販されている
- アレジオン
- アレグラ
- コンタック鼻炎Z
- ストナリニZ
に限って言えば、データや実感度からも効果と眠気は比例していると言えるでしょう。
第一世代と第二世代の簡単なまとめ!
第一世代の方が副作用が出やすいことは分かったかと思いますが、ここでいったんまとめてみましょう。
第一世代の抗ヒスタミン薬
メリット
即効性が高く、効果も強い
デメリット
- 眠気、口や喉の渇きが強い
- 鼻づまりへの効果がいまいち
- 緑内障や前立腺肥大を患っている方は、特に注意が必要となる
第二世代の抗ヒスタミン薬
アレロックやタリオン、アレジオンなどの鼻炎薬が第二世代です。
メリット
- 一般的に副作用が少ないとされている
- 効果の持続性がある(アレジオンのように1日1回など)
デメリット
- 副作用は少ないと言われるが、眠気や倦怠感が出る場合がある
- 長期間服用すると、肝機能障害が出る可能性がある
- 前立腺肥大を患っている場合は、排尿へ影響する場合がある
- 目のかすみ・光線過敏症を患う可能性がある
結局、薬とお茶とではどちらがいいのか??
これは個人的な感想も入りますが、できるなら薬は避けた方が良いと思います。
その理由は、
- 程度の差はあれど、鼻炎薬には必ず眠気などの副作用があること
- 人それぞれ、効果や副作用の出かたが違うため、自分に合う鼻炎薬を見つけるまでが大変なこと
- 鼻炎薬を飲み続けることによる体への害について、医師や薬剤師の見解が様々であり、何の保障もないこと(肝臓への負担が無いとは言えません)
の3つです。
こういったデメリットを考慮し保健適応外の漢方を始めましたが、「値段が高い、ニオイがキツイ、味がニガイ」という続けにくい条件が揃い、最終的にはお茶に行き着きました。
結果、お茶は朝と晩の2回飲んでいるだけで、両鼻とも順調な毎日を過ごせていますし副作用も無いため、個人的には鼻炎薬よりもお茶をオススメしています。
長くなりましたが、
ここまでが「アレルギー性鼻炎について」の説明となります。
それでは次に、
「風邪などによる一般的な鼻炎」にオススメの薬を紹介しましょう。
《参考になるオススメ記事》
一般的な鼻炎(鼻風邪など)にオススメの商品はコレだ!
風邪による鼻炎が苦しいときは、「総合感冒薬」よりも「鼻炎用」をオススメします。
なぜなら「総合感冒薬」には解熱剤が含まれており、体内の菌を殺すための身体の機能を封じ込めてしまうからです。
そのため、総合感冒薬を飲むと風邪を長引かせてしまうことになる、とも指摘されています。
したがって、鼻炎が辛い場合、「鼻炎」のみにターゲットを絞った薬の服用を個人的にはオススメします。
ロングセラーとなっているだけあり、安定感ある効果を実感します。
急性鼻炎をメインの対象としつつも、第一世代の抗ヒスタミン薬である「マレイン酸カルビノキサミン」も含まれているため、副作用として眠気がそこそこありますし、眼の霞みを感じる場合もあるので、運転前などには飲まない方が良い薬です。
そのためもちろん通常の鼻炎だけでなく、アレルギー性の鼻炎や副鼻腔炎にも効果的です。
ただし既述の通り、基本的にはアレルギー性鼻炎には、上で説明したような第二世代の「アレルギー用鼻炎薬」をおすすめします。
粒の小さい錠剤タイプもありますが、一日3回の服用となり、飲み忘れを招きやすいため、個人的にはカプセルタイプをオススメします。
こちらも1日二回の服用ですが、個人的に効果を実感できるものとなっています。
また、本品に関しても第一世代の抗ヒスタミン剤が含まれて居ますので、眠気は結構感じます。
特徴として、なみだ目や喉の痛みにも効きます!
費用面で見ると、ややパブロンの方が安いですが、さほど変わりませんので、自分に合ったものをお選び下さい。
こちらの商品は、とにかく費用面で安いのがオススメです。
また、個人的には効果が結構強い、と感じました。
ただし、副作用としてとにかく口が渇きました。
効果と副作用は必ずしも表裏一体ではないのですが、この薬に関してはそのように感じました。
一時的な鼻炎の対処としては、費用面や効果を考えても、コスパが高く3位とさせていただきました。
鼻炎をメインにした総合感冒薬!
上であげた3つは、風邪による「急性鼻炎」へのアプローチの薬であり、解熱作用はありません。
ここからは、風邪による「鼻炎」をメインに、風邪症状全般を抑えたいという場合の定番商品を紹介しましょう。
ただし上でも説明したとおり、熱が出てる場合は「体の菌を殺菌しようとしている状態」ですので、それを無理に抑え込む「解熱作用」があるこれらの薬は、個人的にはオススメしません。
なお、いずれの商品にも「第一世代の抗ヒスタミン剤」が含まれているため、眠くなる副作用はあります。
エスタックイブNT
風邪症状全般に効く薬ですが、15歳未満は服用できません。
ルルアタックNX
こちらもエスタックイブNT同様に、15歳未満は服用できません。
ベンザブロックSプラス
こちらは7歳未満が服用禁止とされています。
ストナ ジェルサイナスS
こちらは11歳未満が服用禁止とされています。
鼻炎を治す上で、一番大切なこと!
鼻炎を治す上で一番大切なこと、
それは当たり前ですができれば鼻炎薬を飲まずに治すことです。
薬ではなく、上で紹介したお茶などに頼るほか、鼻水の止め方は色々ありますので、合わせてご確認ください!
なお、鼻炎を放っておくと「いびき(睡眠時無呼吸症候群)」や「副鼻腔炎・蓄膿症」の原因にもなります。
とくに蓄膿症や後鼻漏は放置すればするほど治療が困難になると言われますので、悪化させないよう注意しましょう。
■参照■
『すーすー茶』公式HP
⇒https://www.susucha.jp
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当ページの内容は、筆者の実体験により効果を実感したものを紹介しております。
しかし、必ずしも皆さまにも同様の効果があるとは限りません。
また、筆者には生じなかった副作用が起こる場合もあります。
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