なすの保存方法と冷凍保存!賞味期限(日持ち)や腐るとどうなるか?変色は問題ないか?
このページでは、
- なすの保存方法と冷凍保存の仕方!
- なすの賞味期限の目安!
- なすは腐るとどうなるのか?
- なすは変色しても問題ないのか?
という流れで、分かりやすく説明しています。
なすの保存方法と賞味期限
なすは水分が多い野菜なので長期保存には向かない食材です。食用という点では冷蔵庫の野菜室で適切
に保存すれば1週間程度は持ちます。
ただし、水分が抜けてスカスカになってしまいますので風味や味はだいぶ落ちると考えておいてください。
できるだけ水分の損失を防ぐためには切らないで一本ずつラップに包んで保存が基本です。
そして、冷やしすぎは良くないので野菜室がない場合は通気性の良い日陰で常温保存した方が良いでしょう。
常温保存の場合保存期限の目安は2?3日程度です。
また日にちが経つに従ってアクが強くなるので保存したなすを調理する時には切った後に塩水につけてアク抜きをしましょう。
なすに起こる「低温障害」とは?
なすには「低温障害」という障害が起きやすいとされています。
なすを冷蔵庫で保管する場合には冷やしすぎないように野菜室で保存するのが良いというのもこのためです。
そもそもこの野菜は「温かい地方原産(インドという説が有力)」の野菜です。
日本で普通に流通しているなすも旬は6月?8月と夏真っ盛りの時なので「寒さに弱い野菜」なのです。
低温障害を起こすとなすは呼吸できなくなってしまうため、速く傷んでしまうのです。
しかし、暑いところの方が好きな野菜といっても日差しがさんさんと照る窓辺や高温多湿の室内ではやはりなすの傷みは速くなってしまうので、常温で保存する時は風通しの良い麻ぶくろのようなものに入れて日陰の涼しい場所で保管しましょう。
なすにとっての適温は10?12℃程度と言われています。
野菜室で保存する時のコツ
冷蔵庫の野菜室で保存するにしてもやはり時間の経過とともになすの風味や味は落ちてしまいます。
そこでちょっとした工夫をすることで風味や味を落とさずに野菜室で保存する方法をご紹介しましょう。
なすは93%が水分という非常にみずみずしい野菜です。
そして冷えに弱い野菜であるというのもこれまでに説明してきた通りです。
そこで以下の手順で保存してみてください。
なすのみずみずしさが1週間近くは持つようになります。
- なすをよく洗う
- 水気をよく拭き取る
- りんごや桃を保護するネットでなすを保護する
- 濡らした新聞紙やキッチンペーパーでネットの上から包む
- さらにラップか保存用のポリ袋に入れて野菜室で保存する
こうすることで乾燥が防げ、ネットの保温効果で低温障害をより効果的に防ぐことができます。
なすは冷凍保存可能?
これまで説明してきた通り、なすは水分が多いため従来は冷凍保存には向かない野菜と言われてきまし
た。しかし、実は冷凍して長期保存することが可能な野菜であることが近年判明したのでその方法を説
明していきたいと思います。
(なすの冷凍保存方法)
- なすをよく水洗いする
- 水気をよく切るもしくはキッチンペーパーなどで皮を傷つけないように拭き取る
- ヘタを取って食べやすい大きさに切る
*この時次に使う料理の形を考えて切ると良いでしょう。(例:麻婆なすの場合は輪切り、煮物時には乱切りなど)
- 続いて水を入れたボウルに切ったなすを入れてアク抜きをします。時間は10分程度です。
- 水気をよく切り、ジッパー付きの保存袋に入れてできるだけ平らにし、空気を抜いて冷凍庫に保存します。
風味を保つ方法としてはできるだけ早く冷凍した方が良いので金属のバットに保存袋を置いて冷凍すると良いでしょう。
この方法で冷凍保存すれば1ヶ月ほど保存可能です。
あらかじめ切ってあるので調理の時の下ごしらえせずにすみ調理時間の短縮にもなります。
また、調理する時は解凍しないで凍ったまま使うようにしてください。
解凍してしまうと中の水分が出てしまい全体的にべちゃっとして歯ごたえもなく、風味が落ちてしまいます。
ただし、冷凍したナスは漬物等には向いていません、あくまで加熱用の食材と考えてください。
冷凍ナスの便利な活用法
調理したなすも冷凍保存することができます。
お弁当に利用する時は調理済みのなすを小分け用の容器に入れてそのまま冷凍しましょう。
あとはお弁当に入れるだけ。自然解凍した状態でお昼頃にちょうど食べごろになります。
他のお弁当のおかずやご飯が傷むのを防いでくれる保冷剤の代わりにもなるので利用してみましょう。
なすが腐るとどうなるか?
なすは傷みやすいので買ったらすぐに食べるか上記の方法で冷凍保存するようにしてください。
ではなすが腐るとどのような状態になるのでしょうか?
・異臭がする
・全体的にべちゃっとしてしなびている
・色が茶色くなっている
・カビが生えている
見た目でこうなっている場合は食用としては不向きです。ただちに廃棄してください。
またナスを切ってみて種付近が広く茶色に変色している場合も食用には不向きです。
冷蔵庫でまちがった保存をしていると内側の種から腐っていくので保存方法には十分に注意してください。
もし、野菜室のない冷蔵庫の場合は直接冷気が当たらないように厳重に包んで保存するか、冷凍保存すると良いでしょう。
3日以内に使い切るなら冷蔵庫に保存するよりも風通しの良い日陰で常温保存した方が風味も落ちず傷みにくいです。
変色しているなすは食用OK?
いざ調理する時になすを切ってみると種の部分が黒く変色していたり、表面に傷がついて茶色く変色している場合があります。
これは食用に向いているのでしょうか?
食品が変色しているとやっぱり気になるものですので、このパートではなすの変色はどの程度まで食用可能なのかを考えてみたいと思います。
切った時のなすの状態を確認してみて
- 果肉は真っ白
- 種の部分だけが黒いゴマのように見える
この程度であれば食用には問題ありませんが、傷み始めている証拠だから早めに食べるようにしましょう。
なすはもともと水分が多いので傷みやすい野菜といわれています。
冷蔵庫に入れて放置していると低温障害をおこし種の部分から悪くなってしまいます。
またなすの皮に傷がついて茶色く変色している場合はその部分だけを取り除いて他が傷んでいなければ食用可能です。
まだなす全体にハリとツヤがあり、水気をたっぷりと含んである程度重たい状態ならば食べても問題ありません。
スーパーで栽培中や運搬中に皮に傷がつき、見切り品等で安く売られているなすならば保存を考えずにその日のうちに食べるようにしましょう。
もし、こうしたなすを保存する場合は痛んでいるところを取り除き、上記の冷凍保存をする方が良いでしょう。
また、種が変色している場合や一部が茶色くなっている場合は水なすなどの生食可能ななすでも生で食べるのは避けた方が良いでしょう。
一年中流通している野菜ですので使う分だけ購入するというのが一番なすを美味しく食べる方法だと思います。
新鮮ななすの見分け方
ここでは最も一般的な中長ナス、長ナス、水ナスの鮮度の見分け方をお教えしましょう。
袋売りされている場合が多いのでなかなか難しいかもしれませんが、見た目で判断できるのでいつもよりすこしだけ注意してみるようにしてください。
見分け方は以下の通りです。
- ヘタのトゲが刺さりそうなぐらい尖っているもの
- 表面に傷や凹凸がなくハリがあるもの
- 茄子紺が濃くて鮮やかなもの
- 重みのあるもの
特に最後の二つはとても重要です。
茄子紺の正体はアントシアニンという健康成分です。
これがなす最大の栄養素と言っても過言ではないので色の濃いなすを選ぶようにしましょう。
また水分が非常に多い野菜ですので持った時にずっしりとした重みのあるなすの方がより新鮮ということになります。
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