副鼻腔炎(蓄膿症)は治らない?「完治したかな?⇒再発」を繰り返す・・・

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副鼻腔炎(蓄膿症)は治らない病気?「完治したかな?⇒再発」を繰り返す・・・

副鼻腔炎(蓄膿症)がなかなか治らない!

 

再発を繰り返す!

 

 

という方、結構いると思います。私もそのうちの人です。

 

副鼻腔炎は完治しないのか?再発しない方法はないのか?なぜ治らないのか?

 

そのあたりを出来るだけわかりやすくまとめてみました。

 

話の流れとしては

 

  • 副鼻腔炎(蓄膿症)が治らない時に考えられる原因とは?
  • 完治する病気なのか?
  • 再発をしないように心がけることはあるのか?(予防方法)

 

で紹介していきます。

 

副鼻腔炎と蓄膿症の違いは?

副鼻腔炎と蓄膿症は同じモノとして扱われることが多い気がしますので、一応違いを説明しておきましょう。

副鼻腔炎とは、顔にある8つの「副鼻腔」と呼ばれる空洞に炎症を起こす病気です。

この炎症が起きた状態を一般的に「(急性)副鼻腔炎」と言うのですが、これが3ヶ月以上継続した場合は「慢性副鼻腔炎」と言われます。

その際、とりわけ副鼻腔の中に膿が溜まって場合を「蓄膿症」と呼ぶことが多いです。

ところが今は、この名称が曖昧になっており「副鼻腔炎≒蓄膿症」と言われることも多いです。

ただし、急性と慢性とでは使われる抗生物質が違うなど、治療には違いがありますので、医者は2つを分けて考えていると思われます。

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副鼻腔炎・蓄膿症が治らない時に考えられる原因は?

一般的に、急性副鼻腔炎の場合は一時的な症状が出るだけであり、抗生物質の服用で1〜2週間で治ることが多いとされています。

 

私も始めて薬を飲んだときは、それくらいの期間で治った・・・・ 気がしました。

 

しかし私の場合は実際には治っておらず、再発しました。

 

一般的には抗生物質で治る人が多い中、なぜ私は再発してしまったのか?また、治らない人は何が原因と考えられるのでしょうか?

 

 

原因@:一気に菌を殺菌できていない

これはズバリ、私のケースに当てはまるものですが、治りきってない状態で放置した事が原因でした。

 

急性副鼻腔炎の原因の多くは「細菌感染」です。

 

ウイルスによる風邪や、インフルエンザの延長からおこることが多いのですが、原因となっている「菌」をすべて殺菌してしまうことが大切です。

 

しかし私の場合は、2週間の「抗生物質・痛み止め」の服用によって、とりあえず痛みが引いていたことと、後日の受診予約を忘れてしまっていたことから、(再度の予約が面倒となり)1ヶ月半も先延ばしにしてしまいました。

 

その結果、「痛み・鼻づまり・黄色い鼻水」が再発しました。

 

その後、(記憶が曖昧ですが)再度同じ抗生物質を飲んだような覚えがあり、それで治りきらずに「慢性副鼻腔炎だね」という診断になった覚えがあります。

 

一般的に抗生物質の長期服用は、耐性菌(抗生物質に対して抵抗力を有する菌)を作りだす原因となるため、短期間の服用で一気に細菌を仕留めます。

 

そこを私のようにダラダラとしていると、慢性化するリスクを高めてしまいます。

 

処方された薬をしっかり飲みきり、それでも治らない場合は早めに再度受診しましょう。

 

 

 

原因A:アレルギーからの副鼻腔炎

上で説明したとおり、急性副鼻腔炎の原因の多くは「細菌感染」であり、抗生物質の服用で一気に叩くことでほとんどが完治します。

 

ただ、「アレルギー性鼻炎も原因の一つ」と言われているように、私のようにアレルギー体質であり、慢性的な鼻炎がおきている場合は副鼻腔炎となる可能性が高いです。

 

なぜアレルギーが原因となるの?

繰り返し鼻の粘膜に炎症がおこるため、粘膜自体が弱くなっています。

そのため風邪やインフルエンザなどの病原菌が感染すると、さらに細菌完成も引き起こしやすくなります。

また粘膜が腫れることで、鼻と副鼻腔の出入り口である「自然孔」が閉鎖されてしまい、副鼻腔内の膿を排出できなくなってしまうのです。

 

実際に、アレルギー性鼻炎を患っている人の4割は、副鼻腔炎(蓄膿症)を合併していると言われています。

 

この場合は、副鼻腔炎が治ったとしてもアレルギー体質自体は改善されていないため、特に鼻水・鼻づまりが酷くなる花粉の時期は粘膜が荒れ、繰り返しやすいタイミングとなるのです。

 

そのため、特に花粉症の時期は蓄膿症の予防が大切です。(後ほど紹介します)

 

 

 

原因B:鼻が湾曲している

慢性的な鼻づまりの原因の一つとしてもあげられるものとして「鼻中隔湾曲症」があります。

 

これは文字通り「鼻が曲がっている状態」なのですが、これによって鼻づまりや嗅覚障害を引き起こします。

 

また、鼻づまりが改善されないために鼻腔内の通気性が悪くなり、菌が繁殖しやすくなることで副鼻腔炎の原因にも繋がります。

 

症状が出るほど湾曲している場合は、手術をするのが一般的です。

 

 

 

原因C:根本的な原因が歯にある

「副鼻腔炎」と言っても実は何種類かあるのですが、そのうちの一つに

 

歯性上顎洞炎(しせいじょうがくどうえん)

 

というものがあります。これは虫歯や歯周病など「歯の病気」が原因となっているタイプです。

 

頬にある「副鼻腔」は、別名「上顎洞」とも呼ばれるのですが、ここは鼻からだけでなく上の歯からの細菌感染が起こります

 

※上の奥歯の根は、副鼻腔に入り込んでいることが多い

 

このタイプの副鼻腔炎でも膿が出ますので、鼻水が黄色くなったり、喉にネバネバしたものが流れ落ちてきます。
(喉に流れ落ちてくる症状を後鼻漏と言います)

 

また、人によっては食べ物を噛むと痛む程度であることから、歯が原因になっていることに気づかないことがあるのです。

 

ただ、歯が根本的な原因だと気づかずに通常の副鼻腔炎の治療として「抗生物質」を服用したとしても、薬によって虫歯の菌を殺菌できそうなイメージはあります。

 

しかし「抗生物質で虫歯治療をする」という話を、私は聞いたことがありません。

 

実際、歯の根が死んでいる場合は「血が流れていない状態」なので、抗生物質の成分は届かないと言われています。

 

つまり、根本原因である虫歯や歯周病をしっかりと治療しなければ、いつまで経っても治らないということになるのです。

 

思い当たる方は、虫歯や歯周病がないか一度歯科医で診てもらいましょう。

 

 

 

原因D:難病指定の「好酸球性副鼻腔炎」

副鼻腔炎の一つに「好酸球性副鼻腔炎」があります。

 

「鼻茸」と呼ばれる鼻のポリープが出来やすいのが特徴であり、嗅覚障害のほかに、鼻づまりやネバネバとした鼻水が出ます。

 

抗生物質やステロイドの内服によって治療しますが、一度良くなったように見えてもステロイドを中止すると再度感染し、再発します。

 

その間に徐々に鼻茸が大きくなり、鼻呼吸が出来なくなってくるため、内視鏡手術によって取り除きます。

 

しかし鼻茸も繰り返し再発するため、「完治」が難しい難病とされています。

 

なお、このタイプの副鼻腔炎は

 

  • 気管支喘息
  • アスピリン不耐症(アスピリンなどの解熱剤でショックや喘息をおこす)
  • 薬物アレルギー

 

を持っている人に多いです。

 

 

 

 

ここまでが
「副鼻腔炎・蓄膿症を繰り返す原因」についてでした。

 

続いては
「副鼻腔炎・蓄膿症は完治する病気なのか?」についてです。

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副鼻腔炎・蓄膿症は完治する病気なのか?

副鼻腔炎や蓄膿症は完治する病気なのか?

 

この答えは、ここまでの説明の一部繰り返しになりますが、「好酸球性副鼻腔炎(難病指定)」でなければ完治します。

 

特に急性副鼻腔炎の場合は、多くの場合が2週間ほどで完治します。

 

慢性副鼻腔炎にまで悪化した場合も、抗生物質の長期投与による「殺菌・粘膜の修復」、ネブライザー治療や鼻洗浄、手術などで完治させることは可能です。

 

ただしアレルギー性鼻炎で鼻炎症状が続く人は、常に再発するリスクはありますので、蓄膿症予防は必要です。

 

つまり、「完治」という言葉をどのように定義するかによりますが、基本的にはしっかりと治療を行えば原因を取り除くことは可能です。

 

ただ繰り返しになりますが「予防が大切」になりますので、簡単にまとめてみます。

 

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副鼻腔炎・蓄膿症を再発させないためには?

 

@鼻炎の症状を早期に解消する!

長期にわたって粘膜が腫れていると、細菌感染しやすくなるということは、ここまでの説明のとおりです。

 

鼻水・鼻づまりを感じる場合は、早期に対処しましょう。

 

>>即効!鼻水を止める方法&鼻づまり解消法17選!鼻水が止まらない原因と効果的なツボ!

 

 

A鼻うがいで鼻腔内をキレイに!

上記の「鼻づまり解消法」の中でも紹介していますが、「鼻から吸って鼻or口から吐き出す」という鼻うがいは、鼻水・鼻づまりだけでなく、風邪予防にも非常に有効とされています。

 

人によっては「鼻うがいで蓄膿症や副鼻腔炎が治った!」という人もいるくらいです。

 

水を入れたコップに鼻を直接あてて吸い込むことも出来ますが、難しいですし効率も悪いので、ハナノアなどの鼻洗浄器がオススメです。

 

>>ハナノア・ハナクリーンS(EX)・ナサリンを使い比べてみた!オススメ鼻洗浄器と使い方・コツ!

 

 

B免疫力を高めて、細菌やアレルギーから身を守ろう!

副鼻腔炎・蓄膿症の原因の多くは

 

  • 細菌・ウイルス感染
  • アレルギー

 

と説明しました。

 

ここに共通するものとして「免疫力」があります。

 

「免疫」は外部からの異物を排除してくれるシステムですが、この力が弱っているとウイルスや細菌が侵入しやすくなります。

 

また、「免疫バランス」というものもあり、これが崩れるとアレルギーが引き起こされやすくなります。

 

そのため、普段から免疫力をしっかりと整えておくことが大切です。

 

なお、免疫力を高める食べ物などは、即効!鼻水を止める方法&鼻づまり解消法17選!内で紹介しています。

 

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まとめ!

いかがでしたでしょうか?

 

副鼻腔炎・蓄膿症が治らない方は手術に踏み込む方も多くいますが、一度違う病院を受診するのも一つの手です。

 

なお、当サイトは私自身が長年にわたって鼻炎や副鼻腔炎、後鼻漏(鼻水が喉に流れる)に悩まされていたことがキッカケで立ち上げたものです。

 

治療体験などをわかりやすくまとめていますので、是非他のページも参考にしてみてください。

 

 

副鼻腔炎の基礎(種類や違いについて!)

  1. 急性副鼻腔炎の症状・原因・治療
  2. 慢性副鼻腔炎の症状・原因・治療!
  3. 好酸球性副鼻腔炎の症状・原因・治療!
  4. 副鼻腔真菌症の症状・原因・治療!
  5. 上顎洞炎(歯性上顎洞炎)の症状・原因・治療!

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