ヘルパンギーナとは?症状・原因・感染経路・治療《写真有》

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ヘルパンギーナとは?症状・原因・感染経路・治療《写真有》

「夏風邪」と呼ばれる病気は、以下の3種類があります。

 

・ヘルパンギーナ
・手足口病
・咽頭結膜熱(プール熱)

 

その中でも、今回は

 

ヘルパンギーナの症状・原因・治療・予防

 

についてどこよりも分かりやすく説明します。

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ヘルパンギーナの症状とは?

ヘルパンギーナとは、主に5歳以下の子どもに発症しやすい感染病であり、以下のような症状が表れます。

 

・発熱
・口腔粘膜内の水疱性発疹
・急性ウィルス性咽頭炎(咳・喉の痛み)
・くしゃみ、鼻水
・筋肉痛や関節痛
・倦怠感、易疲労感
 など

 

中でも口腔粘膜内の水疱性発疹が独特ですが、他は冬風邪と見分けがつけにくい症状ばかりです。

 

《水泡性発疹》

画像引用:http://sickchild-care.jp/point/1329/

 

また、冬風邪でも、口唇ヘルペスや口腔内ヘルペスができる場合があるため、素人が区別をするのは難しいでしょう。。

 

基本的には普通の風邪とよく似た症状を起こす程度ですが、稀に心筋(心臓の筋肉)にまで感染が広がり「ウィルス性心筋炎」という危険な病気を合併することがあります。

 

特に小さいお子さんやお年寄りが「ヘルパンギーナ」にかかった時は、「ウィルス性心筋炎の合併」には注意が必要です。

 

呼吸が荒くなり、ぐったりしたり意識消失などの症状が起こった場合は、この合併症が強く疑われます。

 

 

では続いて、
「ヘルパンギーナの原因」について説明します。

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ヘルパンギーナの原因とは?

冬風邪の原因の多くは「ライノウィルス」と呼ばれる病原体だと言われていますが、ヘルパンギーナの場合は

 

「エンテロウィルス」

 

という種類の病原体によって引き起こされるとされています。

 

この「エンテロウィルス」はさらに

 

・ ポリオウイルス
・コクサッキーウイルスA群(CA)
・コクサッキーウイルスB群(CB)
・エンテロウイルス(68〜71 型)

 

などの型に細分化されます。

 

この中で「ヘルパンギーナ」を引き起こすのは、大多数が
 
コクサッキーウイルスA群(CA)

 

であるということがわかっています。

 

そしてこのウイルスが、以下の感染経路により他人へ感染することで流行します。

 

■接触感染
⇒皮膚や粘膜に直接触れたり、手・つり革・手すり・ボタンなどの表面を経由して、病原体が他人へ付着することを言います。
そしてその手や指を介して、主に口から体内へ侵入します。

 

■飛沫感染
⇒咳やクシャミなどで飛び散る病原体が、他者の口や鼻の粘膜に直接触れることで感染することを言います。

 

■糞口感染
⇒感染者の便に寄生しているウィルスが手について、口や鼻から感染する事を言います。
「エンテロウィルス」の特徴としては、一旦完治したと思われる場合でも2〜4週間程度は便からウィルスが検出されることがあります

 

では続いて、
「ヘルパンギーナの治療法」について説明しましょう。

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ヘルパンギーナの治療法とは? 

ヘルパンギーナは、治療法が確立されていないため、ワクチンがありません。

 

また、通常の抗生物質も効かない感染症です。

 

そのため、ヘルパンギーナの治療法は以下の様な「対症療法」がメインとなります。

 

※対処療法とは、現れてきた症状(自覚症状)に応じて、症状を鎮めるための薬を投与する治療のことです。

 

喉の痛み・発熱・筋肉痛・関節の痛み

消炎鎮痛剤
(薬名:ロキソニン、イミグランなど)

 

倦怠感、易疲労感

葛根湯、十全大補湯、八味地黄丸などの漢方薬

 

くしゃみ、鼻水

抗ヒスタミン剤
(薬名:アレグラ、アレロック、ポララミンなど)

 

口腔粘膜内の水疱性発疹

イソジン・ガーグル(口腔内を殺菌することで発疹の拡大を抑えることが目的です)

 

なお、子供やお年寄りに対してはヘルパンギーナ発症後の体力の低下によってその他の感染症を併発する恐れがあります。

 

そのため、場合によっては「抗生物質(メイアクト小児用、セファレキシンなど)」が投与されることもあります。

 

■参考!
ヘルパンギーナにおすすめの市販薬!喉の痛みを吹き飛ばせ!

 

 

では続いて
「ヘルパンギーナの予防法」について説明します。

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ヘルパンギーナの予防法とは?

ヘルパンギーナの原因ウイルスである「エンテロウィルス」は、ヒトにのみ感染するウィルスです。

 

そのため、

 

・新型インフルエンザ
・デング熱

 

のように、他の動物を介して感染するということはありません

 

したがって
上で説明しました通り、主な感染経路は

 

・接触感染
・飛沫感染
・糞口感染

 

の3つとなります。

 

「糞口感染」に対しては、排便後には念入りに手を洗うという習慣付けが非常に重要となってきます。

 

それ以外の予防法としては

 

●発病したらむやみに外出しない
●夏風邪が流行しているという情報が出たら外出時にはマスクを着用する
●うがい、手洗いの励行

 

など、風邪やインフルエンザと同じような予防策が効果的です。

 

この病気は、健康体の成人が感染した場合は、症状を発症しないで自然と治癒することが多いです。

 

しかし、免疫力の弱い子どもはもちろんのこと、高齢者でも発病するケースが多いため、小さいお子さんや高齢者のいる家庭では特に予防に努めることが大切です。

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