いんきんたむしとは?症状・原因・治療!市販薬はオロナインが効く?臭いのはなぜ?女性もうつるの?<写真・画像>
今回は「いんきんたむし」について分かりやすくまとめてみました。
その理由はと言うと・・・
先日、久々に友人と銭湯に行き「いい湯だったなぁ〜」と風呂上りにソファーでくつろいでいる時です。
その友人から「この前初めて “いんきんたむし” になってよぉ。大変だったんだわ」という話をされました。
「えっ!?“いんきんたむし” って一応うつる病気だけど!?」
と、しっかり治っているのかを問い詰めました。
治ったとのことだったので大丈夫だとは思いますが、「サイコーに良い気分」の時に水をさされ、微妙に気分が萎えました。
なにより “いんきんたむし” がうつる病気ということを知らなかったと言っていることに、一番驚きました。
ということで、
- いんきんたむしとは?うつるの?
<症状・原因>
- 治療方法は?
- オススメ市販薬はオロナイン?
- いんきんたむしはなぜ臭いの?
- “いんきんたむし” と “カンジダ” の違いは??
という順番でまとめてみました。参考程度にご覧ください!
いんきんたむしとは?うつるの?<症状と原因>
いんきんたむしとは、陰部(股間)に「白癬菌(はくせききん)」が感染することで起こる皮膚疾患です。
別名を「股部白癬症」とも言います。
原因となる「白癬菌」は、足に感染すると「水虫」、それ以外に感染した場合には「白癬症」と呼ばれます。
いんきんたむしでは、感染すると強いかゆみを覚え、発疹が出ます。
画像出典:http://mizumushi-navi.com/archives/377
また、さらに悪化すると膿を含む水ぶくれが出来ることもあります。
画像出典:http://mizumushi-navi.com/archives/377
このように、発症後の経過は初期・中期・後期に分かれており、
■初期
小さなブツブツや水ぶくれができ始める
■中期
赤く腫れてきて外側へと広がっていく
■後期
発疹部がはっきりとわかりかゆみが強くなる
という症状の経過がみられます。
主に陰毛部やお尻にできることが多く、男性の場合は陰茎にまで広がることはあまりありません。
入浴すると、体温が上がるためかゆみを強く感じることもあり、かくと感染部が拡大していくばかりでなく、手指についた白癬菌によって他人への感染が拡大していく可能性があります。
つまり、うつる病気ということです。
そのため、性交渉で互いの陰部からうつることも十分にありえるのです。
ただし、感染してから発病するまでは潜伏期間があるので、毎日股間を清潔にしていればそれほど発症するリスクは高くなりません。
※皮膚に付着してから、100%の湿度で発病まで24時間以上の時間的な余裕があります
したがって、毎日入浴した際に股間をしっかりと洗うようにしましょう。
有病率は3対1の割合で男性に多いのですが、女性もストッキングや下着の汗蒸れによって感染することがあります。
画像出典:http://mizumushi-navi.com/archives/377
なお女性の場合、腟部を念入りに洗いすぎるとかえって膣粘膜が乾燥してしまい、膣炎などの病気にかかりやすくなります。
したがって、洗うのは陰毛部や臀部(お尻の部分)を中心にしてください。
また、この「蒸れ」というワードからも分かるとおり、白癬菌は高温多湿を好む真菌(カビの一種)なので、夏場になると発症率が上がります。
では続いて、
「治療」についてのお話です。
いんきんたむしの治療とは?
水虫と同じく白癬菌が原因でかかる病気なので、皮膚科では水虫の治療薬(ルリコンクリームなど)が処方されます。
症状が出ているところだけでなく、陰部全体に薬をなじませるように塗り、かゆみが治まっても医師の指示で処方を止められるまでは治療を続けるようにしましょう。
目安としては最低でも一ヶ月以上の治療期間を要すると言われています。
また、白癬菌は皮膚の奥深くまで入り込んで増殖していくため、潜伏期間がとても長く、5年は皮膚に住み続けると言われています。
そのため一旦発症すると再発率の高い病気ですので、しっかりと治療を行うようにしましょう。
特に毛深い人は蒸れやすく、感染・発症する可能性が高くなるので要注意です。
さらに、秋口〜冬にかけては症状が落ち着きますが、完治したわけではなく白癬菌が活動を休止しているだけなので、治療は継続するようにしなければならないという点も、要注意です。
さて、このように基本は病院で薬をもらって治療することになるのですが、「病院に行く暇がなく、市販薬で治したい」という場合の市販薬について紹介します。
市販薬やアプローチ商品は効果ある?
急なかゆみを覚えて市販薬やケア商品で対応したい場合、どうすればいいのでしょう?
上記の通りいんきんたむしは水虫と同じなので、基本的には水虫の薬で対処可能です。
ただし、市販薬の多くは
- 粘膜
- 陰のう(玉のふくろ)
- 外陰部
には使用するなと記載があります。
したがって市販薬で対処する場合は、主にお尻や太ももに広がった部分に使用してください。
※陰嚢(いんのう)や外陰部の症状が酷い場合は、病院を受診しましょう
※陰嚢にも症状がある場合、白癬菌による症状のほか、陰嚢湿疹の可能性もあります
さて、一口に白癬症といっても
- ジュクジュクしたタイプ
- カサカサしたタイプ
- かゆみが強いタイプ
- 痛みや出血を伴うタイプ
などがあります。
ここでは「いんきんたむしの症状」にお悩みの方へ、いくつかオススメを紹介しましょう。
水虫の市販薬として人気が高いのが「ブテナロック」です。
こちらも液体タイプやクリームタイプがありますが、クリームタイプがオススメです。
かゆみを抑える成分が入っているため、かゆみを伴う水虫やたむしに効果があります。
効果が強いので、まずはこちらで対処しましょう。
傷やジュクジュクとした状態がない場合は、このクリアフットヴェールがオススメです。
私の友人も、こちらの商品で乗り切ったと言っていました。
こちらも主に「水虫のお悩み」へのアプローチ商品ですが、薬ではないという点がポイントです。
水虫が繰り返される原因のひとつに「強い薬を塗り続けることで逆に皮膚に傷をつけてしまい、そこから再度感染を繰り返してしまう」というものがあります。
しかしクリアフットヴェールの場合は薬ほど強くないので傷をつけることがなく、そのうえで
- 繰り返さないように肌ガードする「環状重合乳酸」
- 角質を柔らかくして浸透しやすくする「サリチル酸」
- 原因の活動を抑え込みつつ、新しい皮膚へと促す「竹酢液」
とう成分が含まれており、水虫に悩んでいる方にかなり人気の商品です。
薬ほど強くないにも関わらず、しっかりと目的にあったアプローチができます。
ここまで説明してきたとおり、こちらの商品もいんきんたむしに使えますし、友人も1番オススメだと言っています。
また、たとえ一本使い切っても25日以内なら全額返金してもらえる制度もあるので、失敗のリスクがありません。
普通の薬で刺激が強すぎる人、肌が弱い方、何度も繰り返している方には是非お試し頂きたい商品です。
公式HP:クリアフットヴェール
しもやけやアカギレ、ちょっとした外傷対策として有名な薬が「オロナインH軟膏」です。
実はこの薬はいんきんたむしにも効果があり、結構おすすめです。
なぜなら、他の専門薬の方が効果としては高いかもしれませんが、その分副作用も強く、またデリケートな部分に刺激の強い水虫治療薬を使うのには抵抗がある方が多いでしょう。
実際、ブテナロックなどの強い薬に関しては「粘膜にはつけないこと」となっているため、あまりキワドイ部分には塗りこめません。
しかしオロナインH軟膏の能書には、しっかりと「いんきん、たむし」に効果があると記されています。
これは解釈の違いによるもので、製薬会社や臨床現場でも明確な違いについては定義されていないのが現状のようです。
一般的に「いんきん」とは陰嚢にできる白癬症であり、「いんきんたむし」とは陰嚢以外の股間(陰毛部、肛門周辺、お尻など)にできるものを指すようですが、オロナインを製造している大塚製薬では
- いんきん ⇒ 股間部白癬
- たむし ⇒ 皮膚白癬
という使い分けをしているようです。
つまり、オロナインH軟膏では「白癬症全体」について効果があるという解釈で良いと思われます。
ただし、オロナインに含まれている消毒成分の「クロルヘキシジングルコン酸塩液」は抗真菌薬ではないので、症状が強い時には専用の治療薬を使った方が良いでしょう。
他にも「いんきんは真菌によるものではない」など諸説ありますが、どちらも白癬菌による皮膚疾患なので、現在では同じように扱う傾向が強いようです。
では「オロナイン」のどの成分がいんきんたむしに効果があるのかというと、
クロルヘキシジングルコン酸塩液
です。
これは病院で医療機器や手術部位の消毒などにも使われている、効果の高い消毒薬なのです。
すでに紹介しているように、いんきんたむしも水虫と同じように「白癬菌」というカビの一種に感染することで発症します。
白癬菌は比較的大きな菌で、自己増殖能力があるため、放置しているとどんどん症状が進行してしまいます。
その白癬菌を消毒するのが上記の成分になります。
ただし、発症中のいんきんたむしは皮膚の奥の方にまで浸透しているため、オロナイン一本で完全に治療するのは難しいかもしれません。
したがって、病院で処方された薬か水虫治療専門の薬と併用するなどして、一旦症状が治まった後の「感染予防用の薬」にして毎日塗布すると、再発リスクはかなり下がることになります。
また、出血して膿をもっているような場合は水虫治療薬では刺激が強すぎるため、オロナインH軟膏で様子を見るという方法をとっても良いでしょう。
なぜなら、水虫治療薬にはかゆみを和らげるためにスーッとするメントールなどが配合されているからです。
そのため、出血している部分に使うと刺激が強すぎ、炎症が酷くなる場合もあります。
このような状態の時は逆にオロナインの方が良いでしょう。
ただし、別の皮膚病(蒸れからくる湿疹)の場合はオロナインは適していません。
能書にもしっかりと「湿疹には使わないでください」と記載されているので、「いんきんたむしかどうか」はきちんと見極める必要性があります。
いんきんたむしの場合は皮が肥厚してめくれてくるような場合が多いので、この症状が一つの目安になると思います。
女性の場合、きわどい部分に塗る場合もあると思いますが、筆者が調査した限りでは、オロナインには「粘膜」について使用可否の記載がありません。
ネット上では「粘膜に使っています」という声も見受けられましたが、必ずしも大丈夫とは言えませんので、購入前にしっかりとお調べ下さい。
※基本は性器そのものには症状が出ないため、粘膜に塗りこむことは無いとは思います。
ブテナロックとは成分が違いますが、人気の水虫・たむし薬です。
こちらもクリームタイプが使いやすくてオススメです。
1日1回、かゆみや痛みを伴う水虫・たむしに持続的に使用すると効果を発揮します。ジュクジュクタイプにも使えます。
こちらはサラサラのパウダーを塗布するタイプです。
ジュクジュクして不快ないんきんたむしに効果があります。
このように水虫やたむしの治療薬は様々な商品がラインナップされていますが、市販薬やケア商品で期待できるといえば大体このあたりでしょう。
コストパフォーマンスは断然オロナインが高いですが、効き目優先で選ぶと「ラミシール」や「ブテナロック」だと思われます。
ただし繰り返しになりますが、この病気は薬を長く使い続けなければなりません。
そのため、
- 症状が強いときには第2類医薬品に指定されている水虫治療薬(抗真菌薬)を使う
- もしくはジュクジュクや傷が無いのであれば、クリアフットヴェールのような強すぎないものを使う(再発する環境を防止することもできる)
- 症状が落ち着いたらオロナインで予防する
という使い分けも有効でしょう。
なお、症状の部位的に見せにくい部分ではありますが、もっともオススメする方法とすれば、やはり病院に行き処方薬をもらうことがベストではあります。
では続いて
「いんきんたむしが臭いのはなぜ?」というテーマについてです。
いんきんたむしが臭い!理由は!?
いんきんたむしの原因菌である「白癬菌」は生物です。
生物であるということは生きていくために代謝を行い、排泄物が出ます。
また、免疫系と戦って死んだこれらの菌は膿となって排泄されていきます。
このようにいんきんたむしには「臭い」を発する条件が揃っているのです。
特に股間部は汗で蒸れやすい場所なので、白癬菌以外にも細菌が繁殖しやすく、臭いが強くなることがあります。
さらに「細菌を含んだ臭いの原因となる汗」を、下着が吸うことで臭いを強く感じることもあります。
臭いへの対策は?
対策としては、汗をかいたらこまめに衣類を交換すると臭いが弱まります。
そして、白癬菌にせよ、その他の細菌にせよ、皮膚を清潔にしていおくと臭いのトラブルを起こすことも少なくなりますので、入浴時には股間を清潔にして、よく乾かしてから下着やパジャマを着るようにしましょう。
いんきんたむしとカンジダ症の違いとは?
いんきんたむしとよく似た症状を起こす病気に「カンジダ症」があります。
どちらも陰部に強いかゆみ(炎症)を起こす病気です。
ただし、いんきんたむしが白癬菌によるものなのに対し、カンジダ症はカンジダ菌によるものなので、原因菌が異なってきます。
症状もよく似てはいますが、
■いんきんたむし
股間全体から臀部(お尻)や太ももにも症状が出る。
性器そのものに症状がでることはほとんどない。
(男性の場合、陰嚢に症状が出ることはあります)
■カンジダ症
男性なら性器の先端、女性の場合は肛門から性器にかけて症状がでる。
特に女性の場合は、おりものが白く濁ったりチーズのように固まった状態になり、臭いが強くなる傾向がある。
という違いがあります。
また医療機関にかかる場合は診療科も変わってきます。
■いんきんたむしの場合
⇒皮膚科
■カンジダ症の場合
⇒泌尿器科
どちらも抗真菌薬の投与(主に塗り薬)で治療しますので、先にかかった診療科のまま治療が進むこともあります。
しかし、カンジダ症の場合は性器の内側にまで症状が進んでしまうことがあり、この場合はやはり泌尿器科で診てもらうことになります。
病気の確定には組織の一部をとって、白癬菌があるかどうかを顕微鏡でチェックするのが決め手となります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
私が恐れた「銭湯での“いんきんたむし”の感染」は恐らく可能性としては低いです。
しかしもし治りが不十分で、ポリポリとかいた皮膚が湿った床に落ちていれば、それを踏みつけて水虫として発症することは十分にあります。
いんきんたむし自体は、性交渉などで互いの陰部が触れ合わなければなかなか移らないとは思いますが、このように水虫や手水虫(もちろん手にも白癬症はおきます)として感染・発症することは十分考えられます。
もしかかってしまった場合は、家族やパートナーにうつさないためにも、なるべく早めに病院を受診するようにしましょう。
なお、銭湯では水虫もうつりやすい環境にありますので、銭湯から帰ってもう1度足を洗うと尚安心でしょう。
以上、このまとめを参考程度にお使い頂けたらと思います。
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いんきんたむしの場合は、ある程度長く塗り続ける必要があります。
薬ほど強くなく、それでいてしっかりと原因に働きかけてくれる「クリアフットヴェール」は、その後の環境を整えてくれるという意味でもオススメです。
全額返金制度もあるため、肌が弱い方や繰り返してしまっている方は、是非一度お試しください。
公式HP:クリアフットヴェール
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