タリオン錠/タリオンOD錠(10mg/5mg)の効能・効果・副作用

花粉症・鼻炎のオススメ市販薬

タリオン錠/タリオンOD錠(10mg/5mg)の効能・効果・副作用

このページでは、

 

  • タリオン錠ってなに?
  • 効果と効能
  • 種類と違い、ジェネリック薬はある?
  • 市販薬はあるの?
  • 服用方法は?
  • 副作用は?

 

という基本的な話のほか、

 

  • どうやってアレルギーに作用するの?
  • なぜ眠くなりにくいの?

 

というすこーしだけ難しいお話について、どこよりもわかりやすく!説明します。

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タリオン錠ってなに?

タリオン錠とは、田辺三菱製薬株式会社が販売している薬の製品名です。

 

処方される種類としては

 

  • タリオン錠5mg
  • タリオン錠10mg
  • タリオンOD錠5mg
  • タリオンOD錠10mg

 

の4種類あります。

 

ちなみに!
ODとは「Oral Disintegration」の略で、「口腔内崩壊錠」といいます。
水がなくても、そのまま口に入れて飲める薬のことを言います。

 

この「タリオン」の成分はベポタスチンといい、第二世代の抗ヒスタミン薬の一つです。

 

これまでの抗ヒスタミン薬(第一世代抗ヒスタミン薬)に比べ、眠くなりにくいという特徴があります。

 

効果を簡単に言うと、

 

  • 花粉症のような鼻炎
  • 皮膚のかゆみ
  • 蕁麻疹(じんましん)による紅いブツブツ

 

など、アレルギー症状を改善します。

 

ではここから、
タリオンの効能や副作用など、もうすこし詳しく見ていきましょう!

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タリオン錠はどんな人が服用するの?

詳しくは後で説明しますが、この薬はヒスタミンというアレルギーを引き起こす物質を制御する効果があります。

 

そのため、主にアレルギーに伴う症状に効果があります。

 

成人の場合

  • アレルギー性鼻炎
  • じんましん
  • 皮膚疾患に伴う痒み(湿疹・皮膚炎・皮膚掻痒症)

 

小児の場合

  • アレルギー性鼻炎
  • じんましん
  • 皮膚疾患(湿疹・皮膚炎・皮膚掻痒症)に伴う掻痒

 

要するに「花粉症などのアレルギー性鼻炎の症状」、あるいは「アトピー性皮膚炎などの痒み」から、「金属アレルギーなどの接触性皮膚炎の痒み」まで、幅広く適応されます。

 

では続いて
タリオン錠の効能の特徴を説明しましょう!

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タリオン錠の効能の特徴は?

タリオン錠には、大きく3つの作用があり、その3つの作用によってアレルギー症状を鎮めます。

 

1.抗ヒスタミン作用

1番メインとなる作用が、抗ヒスタミン作用です。

 

眠気を抑えつつも、「アレルギー症状を引き起こすヒスタミン」の働きを抑えます。

 

※眠気の話やヒスタミンの話は後ほど説明します

 

たとえば、花粉やホコリが体内に入り、「鼻づまり・目のかゆみ」といったアレルギー症状をおきた場合、これらの症状を抑える方向に働きます。

 

また、田辺三菱製薬の臨床試験によると、ヒスタミンによってできた赤みを抑え、服用12時間後も抗ヒスタミン作用を示し続けたようです。

 

つまり理論上、12時間はアレルギー反応を抑制出来ると考えられます。

 

 

2.好酸球の作用を抑える

好酸球とは、白血球の一種です。

 

体内のどこかで炎症反応がおきると、その部位に好酸球が集まってきます。

 

その好酸球の中から色々なアレルギー物質が飛び出し、症状を悪化させます。

 

一般的に、花粉症やアトピー性皮膚炎の患者さんの好酸球は高値になります。

 

従って、タリオンによって好酸球を抑えることは、アレルギー症状の改善につながるのです。

 

 

3.インターロイキン5を抑える

免役に関与している物質の一つでもある「サイトカイン」の「インターロイキン5」という物質は、好酸球をふやす働きがあります。

 

タリオンはそのインターロイキン5の産生も抑えることができます

 

 

 

では続いて
「タリオン錠の種類・ジェネリック・市販品」について説明します。


タリオン錠の種類・ジェネリック・市販品

では次に、タリオン錠の種類について説明しましょう。

 

まず、タリオン錠の種類としては冒頭で挙げたとおり

 

  • タリオン錠5mg
  • タリオン錠10mg
  • タリオンOD錠5mg
  • タリオンOD錠10mg

 

の4種類となります。

 

 

ジェネリック医薬品は?

2016年3月現在、ジェネリック医薬品はありません。

 

 

タリオンの成分と同じ市販薬はある?

残念ながら、タリオンは現在のところ、まだ市販品としての販売はされていません。

 

タリオンと同じ「第二世代抗ヒスタミン薬」のいくつかは、第一類医薬品に分類されています。

 

そのため、薬剤師からの説明が必要になりますが、薬局やドラッグストアで医師の処方箋無しで購入できます。

 

店頭で人気商品として売られているアレジオンやアレグラなどは、医療用医薬品から市販薬へとスイッチされた「第二世代抗ヒスタミン薬」です。

 

 

 

 

では続いて
「タリオン錠の用法用量」について説明しましょう。


タリオン錠の服用量と服用方法

■成人または7歳以上の小児
⇒一回に10mgを一日二回服用(合計一日20mg)

 

なお、年齢や症状により適時、増減を行ないます

 

服用時のポイント!
タリオンは主として腎臓から排泄されます。

 

よって、腎機能低下の人、生理機能が低下している高齢者はタリオンの血中濃度が高くなり、副作用が出やすくなるので要注意です。
(副作用については後ほど説明します)

 

また、花粉症など症状の出現の時期が分かっている場合は、症状が出たときに服用するのではなく、その時期の前から服用を開始します

 

その後、好発時期が終了するまで服用し続けることが推奨されています

 

 

タリオン錠の副作用とは?

タリオンのような第二世代抗ヒスタミン薬は、第一世代抗ヒスタミン薬のデメリットを改善しており、第一世代よりは使いやすくなっています。

 

そのため、現在は第二世代が主に使用されています

 

とはいえ、薬である以上、副作用はあります。

 

副作用@:眠気

一般的に多く見られる副作用の一つが眠気です。

 

たしかに第一世代よりは眠気を抑えることはできますが、抗ヒスタミン薬である以上、タリオンにも眠気が多少なりとも出現することがあります。

 

 

副作用A:口の渇き・胃の不快感

こちらも抗ヒスタミン薬でよくみられる副作用です。

 

抗ヒスタミン薬は、副交感神経を抑える働き(抗コリン作用)も持っています。

 

そのため口渇や胃部不快感などの副作用も考えられます。

 

 

その他の副作用

肝臓・腎機能低下がまれにみられることもあります。

 

ただ、これらの副作用の出現率は0.1〜5%未満という低さです。

 

 

 

このようにタリオンは大きな副作用が見られず、非常に安全に使用できる薬の1つです。

 

 

さて続いては

 

  • 「どうやってアレルギーに作用するのか?」
  • 「なぜ眠くなりにくいのか?

 

という点に分かりやすく説明しますが、そんな深い話は聞きたくない!という方は、以下の参考記事をご覧ください。

 

 


どうやってアレルギーに作用するの?

ここまで、

 

  • タリオンはヒスタミンの働きを制御します
  • タリオンはアレルギーを抑えます

 

というざっくりとしたお話で説明してきました。

 

でも、

 

  • そもそもアレルギーはなぜおきるの?
  • なぜタリオンがそれを鎮められるの?

 

という方もいらっしゃるかと思いますので、それらの観点でもう少し詳しく説明しましょう。

 

 

アレルギーはなぜおこる?

そもそもアレルギーはどうしておきるのでしょうか?

 

アレルギーは、免疫反応と深い関係があります

 

免疫反応とは、体内に侵入した細菌やウイルス、がん細胞を排除しようとする身体の反応であり、人間が生きていくために非常に重要なものです。

 

その免疫反応が

 

  • 花粉
  • ハウスダスト
  • 食べ物

 

などに対しても過剰におきることをアレルギーといいます。

 

細菌など「有害な物質」を排除しようとするのは、人間にとっては大変ありがたいことです。

 

しかし、アレルギーは「食べ物など本来人間にとっては無害なものまで排除しようとする」迷惑な反応なのです。

 

鼻水やクシャミ、かゆみ、喘息など、人間にとって不快な症状をもたらします。

 

 

タリオンはT型アレルギーに効果がある

アレルギーの種類はT〜X型の5種類あります。

 

ちなみに重篤になりやすいアナフィラキシーショックもT型アレルギーです。

 

T型アレルギーは、アレルゲンに触れた後、すぐに症状に出てしまうため「即時型アレルギー」ともいわれています。

 

このアレルギーは科学的にいうと、血液中のIgE抗体アレルゲンと結合することから始まります。

 

IgE抗体とアレルゲン、あまり耳慣れない言葉ですが、アレルギーを理解するためには必要不可欠な言葉なので、ここで説明しておきましょう。

 

 

アレルゲンとは?

アレルゲンは、日本語で「抗原」といいます。

 

抗原とは、アレルギーを引き起こす起こす物質のことです。

 

花粉やハウスダストなどを吸い込むと、アレルギー性鼻炎のような症状が出るのであれば、花粉やハウスダストが抗原というわけです。

 

 

IgE抗体とは?

血液中にあって、免役に関与しているタンパク質です。

 

通常では微量程度ですが、アレルギー反応を起こすと IgE抗体が増えてきます。

 

 

アレルギーの出る流れ

免役システムの中で重要な役割を持つ

 

「肥満細胞」

 

という細胞があります。

 

ここにIgE抗体が結合します。

 

この「IgE抗体が結合した肥満細胞」「花粉などのアレルゲン」がさらに結合すると、肥満細胞の中からヒスタミンという化学伝達物質が飛び出してきます。

 

この「ヒスタミン」こそが、アレルギ―をひきおこす一番の犯人です。

 

そして、ヒスタミン以外にも

 

「ヒスタミン受容体」

 

という、“ヒスタミンを受け入れるかぎ穴のような物質(たんぱく質)” があります。

 

そこにヒスタミンがカチッとはまることで、不快なアレルギー症状が引き起こされるのです。

 

 

ここでタリオンが登場する!

ここでやっとタリオンが登場します。

 

タリオンはヒスタミンがかぎ穴にはまらないよう、タリオン自身がかぎ穴に潜り込みます

 

かぎ穴にはまることができなくなったヒスタミは作動できなくなり、アレルギー症状は出現しなくなるというわけです。

 

 

 

以上が、
タリオンがアレルギー反応に効く大まかな流れです。

 

続いては、
なぜタリオンは眠くなりにくいのか?という点について説明しましょう。


 

なぜタリオンは眠くなりにくいの?

かゆみを抑えたり、鼻づまりを改善する、といった薬は眠くなるのが当たり前でした。

 

そのため、眠気は我慢しなくてはと考えていた人も多かったと思われます。

 

しかしそれも徐々に改善されています。

 

眠気の強い副作用をもった初期の頃の抗ヒスタミン薬を

 

第一世代ヒスタミン薬

 

といいます。

 

この眠気を抑えたものが、

 

第二世代抗ヒスタミン薬 

 

です。

 

そして「タリオン錠」も第二世代抗ヒスタミン薬の一つです。

 

ではなぜ、眠気が少ないのでしょうか?

 

それはヒスタミンの持つ性質に大きな原因があります。

 

じつは、ヒスタミンは

 

脳の覚醒(脳の睡眠)

 

に関与しています。

 

脳の中に入りこむところに関所があり、これを「血液脳関門」といいます。

 

簡単に言うと、脳の入り口に「入って良いですよ / ダメですよ」という検問みたいなものがあるイメージです。

 

この関所は、物質の脂溶性が高いほど、通過しやすいのです。

 

第一世代の薬は、脂溶性が高い化学構造になっているために、脳の奥まで入りこみヒスタミンの働きを抑え込みます

 

このように、「脳の覚醒を受け持つヒスタミン」を不活化させるため、眠気が強く出てしまうのです。

 

そこで、“眠気の問題を解消しよう!” と、脂溶性が低い化学構造の抗ヒスタミン薬が開発されました。

 

関所を通過しにくくした結果、眠気を抑えながらも、アレルギー症状の改善に効果のある抗ヒスタミン薬ができあがりました。

 

そしてこれが、第二世代抗ヒスタミン薬と呼ばれるようになったのです。


 

最後に!

説明の通り、タリオン錠は第二世代の抗ヒスタミン剤です。

 

副作用の少ないとされる第二世代のヒスタミン薬が主流となった今では、病院で処方されることも多いでしょう。

 

とは言え上でも紹介したとおり、最近は市販薬でも第二世代の抗ヒスタミン剤があり、効果が見込めるものがたくさん出てきています

 

例えば、アレジオンアレグラも元々は処方薬でした。

 

筆者は通年鼻炎・蓄膿症であることから、それら市販薬についても多くを試し、副作用や効果を比較してきました。

 

鼻炎(鼻水,鼻づまり)花粉症,風邪に効くおすすめ市販薬ランキング

 

また、薬に頼らない対処法もわかりやすくまとめています。

 

即効!鼻水を止める方法&鼻づまり解消法!ツボ押しの効果とは

 

当サイトを通して、少しでもあなたの鼻をスッキリとさせる手助けが出来れば幸いです。

 

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