副鼻腔炎や蓄膿症でも「鼻水が出ない」「鼻づまりなし」となる5つの原因
「副鼻腔炎(蓄膿症)」と診断されたけど、
- 鼻水が全然でない
- 鼻づまりが全く起こっていない
という場合に、
これって本当に副鼻腔炎・蓄膿症なのか!?
と疑ってしまいます。
筆者も一時的にそのような期間がありました。
では、
- そのようなことが本当にありえるのか?
- どうすれば治るのか?
説明していきましょう。
鼻の周りには8つの「副鼻腔」という空洞があります。
ここに何らかの炎症を起こすのが「副鼻腔炎」ですが、それが3ヶ月以上継続しておき、かつ膿が溜まっている場合は「蓄膿症」と呼ばれます。
ただし、「副鼻腔炎≒蓄膿症」として扱われることが多いので、違いはあまり気にしなくても良いでしょう。
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副鼻腔炎(蓄膿症)で鼻水や鼻づまりが起きないケース!
副鼻腔炎(蓄膿症)と言えば
- 黄色や緑の鼻水が出る
- 鼻づまりが酷い
- 頬や眉間付近の副鼻腔に痛みがある
- 口臭がする
- 口に鼻水が流れる(後鼻漏)
などなど、鼻や周辺の副鼻腔における症状があらわれるのが普通です。
しかし、「鼻水が出ない」「鼻づまりが起きない」といったケースも見られます。
ちなみに筆者の場合も、副鼻腔炎が悪化する以前は
- 黄色いけども、量はそれほど気にならない程度の鼻水
- 鼻づまりはほぼ無い
という状況でした。
しかし結局「頬の痛み」が激しくなったため、積極的な治療を行うことになりました。
ではここから、
- 「鼻水が出ない理由」
- 「鼻づまりが起きない理由」
をそれぞれ説明していきましょう。
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1.鼻水が出ない理由とは?
副鼻腔炎や蓄膿症では、副鼻腔の炎症により膿がつくられると、それが鼻水と交じり合って出てくるようになるのが一般的です。
では鼻水が出てこない理由はなにか?
理由@:そもそも鼻水が出ない
副鼻腔炎や蓄膿症の症状の一つとして「鼻水」が挙げられますが、そもそも鼻水や鼻づまりといった鼻の自覚症状が見られない場合もあります。
鼻水などの症状が見られずとも、副鼻腔内では炎症を起こしているので膿が溜まり続けます。
そして、次第に副鼻腔の痛み(頬や眉間など)としてあらわれてきます。
理由A:鼻水の状態によるもの
副鼻腔炎や蓄膿症では、膿が含まれることで鼻水の粘り気がとても強くなります。
頻繁に排出しようにも、粘度が高いためになかなか出にくいですが、特に就寝中など鼻をかめない時は、より粘度が上がりやすいと言われています。
理由B:鼻腔内の炎症が強く、腫れている
副鼻腔炎では、文字通り鼻の周りにある「副鼻腔(ふくびくう)」が炎症を起こしていますが、同時に「鼻炎」も起こしています。
つまり「鼻腔内(鼻粘膜)」も常に炎症を起こしていると言うことです。
ちなみに鼻粘膜が腫れると「鼻での呼吸」が難しくなりますが、これは外部からの異物(ウイルスや花粉など)をこれ以上取り込まないようにするための「防御反応」でもあります。
とは言え、鼻粘膜が張れた状態では鼻水が通る道が狭くなっているので、ネバネバした鼻水が前へ流れ出にくくなっているのです。
なお、副鼻腔炎が慢性化してくると「鼻茸(はなたけ)」と呼ばれるキノコ状のポリープが鼻粘膜で出来始める場合があり、こうなるとさらに鼻づまりが酷くなります。
関連ページ!
>>鼻茸とは?治らない時は手術かも。薬や症状の放置で治す(自然治癒)事は出来る?<鼻ポリープの画像・写真>
理由C:喉に流れているかも?
副鼻腔炎や蓄膿症を患うと、後鼻漏(こうびろう)を合併する可能性が結構高いです。
後鼻漏とは、鼻水が喉へ流れ落ちてくる症状のことを言います。
理由Bであげた通り、鼻づまりが酷い場合は溢れ出る鼻水が喉側に流れ落ちている可能性があります。
この場合、膿の含まれた鼻水によって、
- 喉が痛くなる
- 口臭がきつくなる
- 口の中にネバネバ・ドロドロが溜まる
などの症状もあらわれます。
オススメ関連ページ!
>>【後鼻漏】鼻水が喉に流れる!咳や痰が出る?原因・症状・治療
では続いて、
「副鼻腔炎なのに鼻づまりが起きない理由」についてです。
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2.鼻づまりが起きないのはなぜ?
続いては、「副鼻腔炎(蓄膿症)なのに、なぜか鼻づまりが起きない!」というケースについてです。
まず「そもそもそういうケースはあるのか?」というところからですが、これは有り得ます。
上でも説明しましたが、副鼻腔炎(蓄膿症)の症状としては「鼻水や鼻づまり」が有名ですが、そもそも自覚症状として鼻の症状があらわれないこともあります。
なぜなら「副鼻腔炎(蓄膿症)」は鼻の病気ですが、炎症を起こしているのは「副鼻腔」です。
つまり「副鼻腔」に膿が溜まっていたとしても、それが即時に鼻の症状(鼻水・鼻づまり)として出るとは限らないのです。
しかし暫く放っておくと、膿の溜まった副鼻腔に痛みを感じ始めたり、鼻の奥に臭いニオイを感じるようにもなります。
では、
「鼻水が出ない・鼻づまりが起きない」ときにはどのような対応をしたら良いのでしょうか?
鼻水が出なかったり、鼻づまりが起きていない場合の対応!
まず大前提として、病院で処方された薬(抗生物質など)は必ず飲みきってください!
副鼻腔炎は一般的には「急性副鼻腔炎」とも呼ばれ、早めに抗生物質などで治療すれば割と早く治ります。
しかしそれが慢性化すると「慢性副鼻腔炎」、別名「蓄膿症」へと悪化します。
蓄膿症に悪化してしまうと(つまり慢性化してしまうと)、治りが悪くなりやすいです。
なので、鼻の症状があらわれていないとしても、病院で「副鼻腔炎ですね」と診断されたのであれば、まずは必ず飲みきって下さい。
これは長らく蓄膿症や後鼻漏で悩んでいた一経験者として、声を大にして言いたいことです。
ではこれで治らなかった場合どうするのか?
他に考えられる治療としては・・・
一般的な治療!
耳鼻科での一般的な治療としては、
- 少量の抗生物質を長期にわたって少量ずつ服用する(蓄膿症に悪化してる場合)
- 粘膜を修正する薬を服用する
- ネブライザー治療(抗生物質などの薬を霧状にして、鼻から吸い込む治療)
- 副鼻腔内の洗浄
- 手術
などがあります。
これらの治療の内容・治療の流れについては副鼻腔炎・蓄膿症とは?種類と症状・原因・治療の違い!で分かりやすくまとめていますので、ぜひこちらも参考にしてみてください。
私が行ってきた方法!
その他、私が行ってきた方法としては以下のようなものがあります。
なた豆茶
私が最終的に行き着いた方法であり、とてもオススメです。
ぜひ参考にしてみてください。
>>副鼻腔炎(蓄膿症)のオススメ市販薬と、なた豆茶に行き着くまでのお話!
>>なた豆茶の効能・効果!蓄膿症(副鼻腔炎)・鼻炎・腎臓に◎!副作用なしで妊婦もOK<市販茶・サプリ>
鼻うがい
副鼻腔内まではキレイに出来ないですが、一時的に鼻をスッキリさせることができます。
>>ハナノア・ハナクリーンS(EX)・ナサリンを使い比べてみた!オススメ鼻洗浄器と使い方・コツ!
漢方薬
漢方と言っても、町の漢方薬局で処方してもらうタイプの物(煎じ薬)を飲んでいました。
しかし、
- とにかく臭い
- お金がかかる(保険適応外だったため)
- 作るのが面倒
という理由から2年ほどで止めてしまいましたが、機械的にパパッと処方される漢方よりは私の場合は効きました。
なお、以下のような一般的な漢方が「効かない」というわけではありません。
煎じ薬の方が、より「その人の体質」に合った処方をしてもらえるため、効果が出やすいのだろうな、というのは感じました。
ツボ押し!
気休め程度ですが、副鼻腔炎・蓄膿症に良いとされるツボもあります。
>>副鼻腔炎・蓄膿症に効く12のツボ!指圧とマッサージで効果UP!
さいごに!
上でも少し触れましたが、
副鼻腔炎・蓄膿症は放置すればするほど、治りも時間がかかる
と言われています。
「おかしいな」と思ったら、まずはすぐに病院に行き、抗生物質を飲みきってください。
それでも治りきらなかった場合、私がオススメしているような方法もぜひ取り入れてみてください。
>>副鼻腔炎(蓄膿症)にオススメの市販薬と、私が蓄膿症を治した話
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