アスピリン喘息の症状・原因・治療!鎮痛薬はステロイド?

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アスピリン喘息の症状・原因・治療!鎮痛薬はステロイド?

このページでは、

 

●アスピリン喘息の症状・原因・治療

 

についてわかりやすく説明します。

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アスピリン喘息とは?《症状》

アスピリン喘息とは、

 

アスピリン(非ステロイドの鎮痛薬)他の解熱鎮痛剤に反応してしまう人が、これらを使用してしまうことで、

 

@喘息
Aアスピリン過敏症
B鼻茸(はなたけ)

 

の3つを主症状として引き起こしてしまう病気です。

 

この3つの主症状を一つずつ簡単に説明すると、

 

 

@喘息

気管支に炎症が起こり、気管支の内部が狭くなることで呼吸がしにくくなり、悪化した場合には呼吸困難を引き起こします。

 

呼吸時に「ヒューヒュー」「ゼェゼェ」と喘鳴音(ぜんめいおん)が鳴るので、症状としては分かりやすいです。

参考!

気管支喘息の症状・原因・治療・予防!病院は何科を受診?

 

 

 Aアスピリン過敏症

アスピリン過敏症とは、

 

アスピリン(非ステロイド系の痛み止め)

 

に対するアレルギーです。

 

この症状を持つ人にアスピリン系の薬を投与すると、アナフィラキシーショックから、重度の呼吸困難を起こし死に至る場合もあります

 

※アナフィラキシーショックとは、発症後、極めて短時間に全身にアレルギー症状が出る反応のことを言います

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B鼻茸(はなたけ)

「鼻茸」とは、

 

「キノコ」のようなデキモノが、鼻の中の粘膜に出来る病気

 

です。

 

この鼻茸が副鼻腔に出来てしまうと、蓄膿(膿が溜まること)慢性的な鼻水などの症状が引き起こされます。

 

参考!

鼻茸とは?治らない時は手術かも。薬や症状の放置で治す(自然治癒)事は出来る?<鼻ポリープの画像・写真>

蓄膿症・慢性副鼻腔炎の症状,原因,治療!自覚症状は頭痛?

 

 

 つまり、症状を簡単にまとめると?

つまり、上記3つの症状を簡単にまとめると、

 

「アスピリン」や「解熱鎮痛剤」に反応してしまう人が、それらを使用すると、

 

●喘息症状
●アナフィラキシーショックによる
 ・呼吸困難
 ・血圧低下
 ・心拍低下

 

が引き起こされます。

 

 

 

では続いて、
「アスピリン喘息の原因」について説明します。

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アスピリン喘息の原因

上で説明しましたとおり、アスピリン喘息は

 

アスピリン(非ステロイドの鎮痛薬)他の解熱鎮痛剤に反応してしまう人が、これらを使用してしまうことで引き起こされます。

 

では、”反応してしまう人” がどのような方に多いかと言いますと、

 

普段から

 

●喘息
●慢性副鼻腔炎(蓄膿症)

 

を持っている人に発症するケースが多いです。

 

そのため、アスピリン喘息は

 

喘息や慢性副鼻腔炎にともなって発病する ”二次的な症状”

 

として発見されるケースが多いとされています。

 

さらに、

 

●喘息の40%の人が副鼻腔炎を合併している
●副鼻腔炎の20%の人が喘息を合併している

 

というデータもあり、

 

喘息や副鼻腔炎の治療で「アスピリン」を用いる際には、「アスピリン喘息」には十分な注意が必要

 

とされています。

 

なお、「アスピリン喘息」と診断されるには、

 

●痛み止めや風邪薬で、「呼吸困難、血圧低下などの副作用」を起こしたことがあるか否か

 

●アスピリン系の痛み止めを投与した後に、喘息の様な発作が出たことがあるか否か

 

が判断材料となります。

 

■注意!
一般に市販されている風邪薬には「アスピリン系」の成分が配合されている場合があります。

 

したがって、喘息や慢性副鼻腔炎の患者さんは、市販の風邪薬の服用は自己判断で行わず、必ず薬剤師と相談の上服用する市販薬を決めるようにしてください。

 

では続いて
「アスピリン喘息の治療」について説明します。

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アスピリン喘息の治療とは?

近年の喘息の治療では、アスピリン喘息であっても

 

ステロイド系吸入薬を使って ”発作発生のリスクを低減させる” 予防的治療法

 

が主流となっています。

 

治療内容としては、ステロイド点鼻薬や吸入薬が治療のメインとなります。

 

この治療法では、鼻粘膜や気道粘膜に少量のステロイドを散布塗布することで、気道の炎症が抑えられ、気道を元の広さに戻し、呼吸を楽にします。

 

なお、ステロイドといえば「副作用」のイメージを持つ方も多いかと思いますが、吸入薬は気道に直接薬が届きますので、内服薬と比べ1/100の量ですみます。

 

そのため、副作用に関してもローリスクとなることから、第一選択肢となっています。

 

その他、必要に応じて「抗アレルギー薬」や「気管支を広げる薬」を、ステロイド吸入薬と併用します。

 

アスピリン喘息の発作が起きた場合は!?

もし、アナフィラキシーショック(アスピリン喘息の発作)が出た場合の治療としては、

 

・ステロイドの点滴
・レスピレーター(人工呼吸器)の装着
・高圧剤(血圧を上げる薬)
・補液

 

などの対症療法が行われます。

 

 

以上のように、アスピリン喘息であれ、気管支喘息であれ、ステロイド吸入剤による予防的治療法が有効なため、近年の喘息治療はステロイド吸入薬が第一選択肢として選ばれます。

 

 

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