ピロリ菌除菌の失敗と、「二次除菌・三次除菌」の費用や薬をわかりやすく!
このページでは
- ピロリ菌の除菌に失敗した後はどうするか?
- 二次除菌で使われる薬や費用について
- 除菌以外のオススメの方法について
- 三次除菌で使われる薬や費用について
- 四次除菌で使われる薬や費用について
をわかりやすく説明しています。
ピロリ菌の除菌に失敗した後はどうするか?
ピロリ菌の除菌治療の成功率は70〜80%とされています。
これだけでもかなり高い治療効果があると言えますが、裏を返せば30%弱の人には効果がないということになります。
なぜ失敗するのかと言うと、
- 過去に色々と抗生物質を飲んでおり、知らない間にピロリ菌に対して耐性を持ってしまっていた
- 「薬の飲み忘れ」や「途中で止めてしまうこと」で、耐性を持つピロリ菌が生まれてしまった
- アルコールや喫煙などによって胃酸の分泌が促され、抗生物質の効きが弱くなってしまった
などの理由が挙げられます。
そのほか、
2〜3%の確率で「再発」する可能性もあります。
「再発」には以下の2種類がある!
再感染
除菌には成功したが、その後再び感染してしまうこと。
多くの場合、ピロリ菌の感染は乳幼児の時期におこりますが、大人になっても感染する可能性はあります。
再燃
「除菌成功」と診断されたものの、微量のピロリ菌が残っており、それが増えて「再発」するケースです。
「ピロリ菌に感染しているか?」の検査は色々ありますが、「完全にいなくなった」ことを診断する方法はない、という事が関係しているようです。
では、除菌に失敗した場合するのか?と言うと、通常
「二次除菌」を行う
ことになります。
二次除菌で使われる薬や費用について
1回の除菌治療では成功しなかった人や、再発した人の場合は2回目の除菌(二次除菌)が行われます。
1回目の除菌が成功したか否かの判断は、1回目の除菌治療が終了してから少なくとも4週間以上たった後の再検査によって判断されます。
検査を詳しく!
>>ピロリ菌検査の種類と検査費用!呼気検査・血液検査・検査キットの違いなど
二次除菌では、初回の除菌治療と治療の流れは同じですが、薬が一部変わります。
治療の流れは以下でまとめていますが、「流れ」と言っても「7日間薬を飲む」というのが基本です。
>>ピロリ菌の除菌(除去)と除菌薬、費用、副作用を分かりやすく!
二次除菌で使われる薬とは?
二次除菌でも、一次除菌と同様に
- 胃酸を抑える「プロトンポンプ阻害剤(PPI)」
- “ピロリ菌” や “その他の病原菌” を殺す2種類の「抗生物質」
の計3つの薬が処方されます。
一次除菌の時との大きな違いとしては、ピロリ菌を殺す薬として処方されていた抗生物質「クラリスロマイシン」が、「メトロニダゾール」に変わるという点でしょう。
その他病原菌を殺す抗生物質は、一次除菌と同じく「アモキシシリン」が使われます。
プロトンポンプ阻害剤(PPI)には
- ランソプラゾール
- オメプラゾール
- ラベプラゾール
- エソメプラゾール
などが使われます。
二次除菌の成功とは?
二次除菌が成功したかどうかを判断する場合も、治療終了後4週間以上経過してからの検査(胃カメラや尿素呼気検査など)で判断されることになります。
一次除菌同様に、除菌治療に成功しても抗体が作られていなければ再発リスクは上昇します。
二次除菌でおおよそ90%程度は除菌に成功するというデータがありますので、ほぼこれで治癒もしくは完治することになります。
二次除菌の費用は?
二次除菌も保険適応なので、一次除菌と同様におおよそ1800〜2000円ほどの薬代が掛かるのと、あとは検査の費用が含まれます。
検査費用については、行う検査の種類によっても変わってきますので、詳しくは以下を参考にしてみて下さい。
>>ピロリ菌検査の種類と検査費用!呼気検査・血液検査・検査キットの違いなど
二次除菌に失敗したら?
上記の通り、二次除菌の成功率は90%ほどとされていますが、これでも失敗するケースがあります。
二次除菌も失敗した場合には、医師と相談してその後の治療計画を立てるようにします。
もちろん三次除菌を受けることもできますが、三次除菌以降は自費診療(保険適応外)となります。
ここで「三次除菌」の説明の前に、筆者の義理の父親が行った方法について触れておきます。
「除菌」以外にも、こんな方法もある!
使うものは「マヌカハニー」と呼ばれるハチミツです。
この方法は実際に筆者の義理の父親(義父)が実践し、成功させた方法でありかなりオススメです。
ちなみに、ニュージーランドでは昔から医療目的でも使われており、アメリカでも認可されています。
マヌカハニーとは?
マヌカハニーとは、ニュージーランド原産の植物「マヌカ」から作られるハチミツです。
義父がピロリ菌による慢性胃炎を患っていた際に、一次除菌を失敗したのですが、二次除去菌前にマヌカハニーを試したところ見事カバー出来ました。
元々はちみつは「のど飴」などにも含まれることが多いことからも分かるとおり、強い殺菌作用があります。
しかし体内の「カタラーゼ酵素」と呼ばれる酵素の働きによって、その殺菌効果は弱まってしまいます。
ところがマヌカハニーには、メチルグリオキサール(MGO)と呼ばれる「優れた抗菌成分として注目されている成分」がたっぷりと含まれており、これがピロリ菌にも大活躍します。
ちなみに、メチルグリオキサール(MGO)は元々体内でも生成されている物質です。そしてマヌカハニー以外の食物にも存在しています。
しかしマヌカハニーに含まれるMGOの量がズバ抜けて多いことから、ニュージーランドはもとより、アメリカのFDA(日本で言うところの厚生労働省)においても、マヌカハニーを医療用として認可しています。
メチルグリオキサール(MGO)の効果!
メチルグリオキサール(MGO)を多く含むマヌカハニーは、なんと言っても「抗菌力」に期待されています。
MGOは体内に吸収されても体内酵素の影響を受けないため、殺菌効果が維持される(通常の10倍)ことが研究結果で証明されています。
そしてこれが「ピロリ菌の除菌にも良い」と言われている所以です。
あの有名な「わかさ生活」においても、以下のように書かれています。
●殺菌・消毒効果
マヌカハニーは殺菌作用があるはちみつです。はちみつの中でもヘリコバクター・ピロリ菌を唯一殺菌できるのがマヌカハニーです。ピロリ菌は胃潰瘍や胃炎、胃ガンの原因となっていることがわかっています。
引用:わかさ生活(マヌカハニー|成分情報)
http://www.wakasanohimitsu.jp/seibun/manuka-honey/
また、総合ニュースサイト「マイナビニュース」でも以前に以下の様に取り上げられています。
蜂蜜大国であるニュージーランドでは、マヌカハニーは観光土産として人気No.1の最高級蜂蜜です。
高級である理由は、元となるマヌカという樹木の開花期間が6週間と短いことと、抗菌作用に優れており、ピロリ菌までも死滅させられる驚異のパワーがあることによります。
引用:マイナビニュース(ピロリ菌までも死滅させられる脅威の蜂蜜があった!)
http://news.mynavi.jp/news/2013/03/11/186/
さらに、ピロリ菌除菌に失敗した「薬剤耐性菌」についても除菌できた症例があると報告されています。
抗生物質や一部の抗癌剤などの作用メカニズムとは全く異なる為、薬剤によって出現した耐性菌・耐性細胞にも関連性がなく、それらの死滅に期待できる事になります。
〜中略〜
2度に渡る抗生物質によるピロリ菌除菌に失敗した薬剤耐性菌についても、マヌカハニーで除菌できた症例が多くあります。
引用:マヌカハニー・メチルグリオキサール・抗菌・抗ウイルス
http://www.strongmanukahoney.co.nz/nzmg.htm#redirect
ちなみに筆者の義父も1度は除菌に失敗している身でしたので、症例の一つとして捉えることも出来るでしょう。
なおMGOは幅広い菌に対して抗菌作用を発揮してくれるので、体内の悪玉菌に対してももちろんアプローチします。
一方で乳酸菌などの善玉菌に対しては活性化させる働きを持つため、腸内環境を整える効果もあると言われています。
抗生物質とマヌカハニーを比較すると・・・
では一般的に行われている「抗生物質による除菌治療」と比較してみます。
なぜアメリカやニュージーランドではマヌカハニーを使った除菌が実際に行われているのでしょうか?
それは未だに日本で行われている「一般的な除菌治療」において以下のようなデメリットがあるからです。
抗生物質を使った除菌のデメリット
デメリットはいくつかありますが、特に大きいのが以下の2つです。
デメリット1:耐性菌が出来る可能性がある
これは当ページの冒頭でも説明のとおり、何らかの原因で1度除菌に失敗してしまうと、耐性ピロリ菌がうまれます。
すると使える抗生物質が減ってしまう(治療の選択肢が減る)というデメリットがあります。
過去に中途半端に使った抗生物質が原因で耐性菌が出来ており、除菌に失敗することもあります。
デメリット2:副作用の可能性がある
抗生物質は腸内の良い菌である「善玉菌」も殺菌してしまうため、腸内環境が悪化し下痢や軟便が起こり得ます。
また、除菌治療を行うことで「逆流性食道炎」を起こすこともしばしばあります。
副作用を詳しく!
>>ピロリ菌の除菌(除去)と除菌薬、費用、副作用を分かりやすく!
一方のマヌカハニーは・・・?
一方のマヌカハニーはどうか?
マヌカハニーはあくまでも食品なので副作用はありません。
※マヌカハニーに限らず、はちみつには「ボツリヌス菌」が含まれているため1歳未満の乳児には与えてはいけません
それに加えて、
- 耐性菌を作り出すことがない
- 腸内環境を良くする
- 除菌治療の際に必須となる「アルコール・タバコの禁止」がない
というメリットがあります。
そのため抗生物質による除菌を行う前に、一度試しても損はしない方法だと言えるのです。
実際に義父は「耐性菌が出来てしまったから、次(二次除菌)に失敗するとかなり厄介なことになりそうだ・・・」という気持ちから、マヌカハニーを試しました。
ということで、単純に「抗生物質」という切り札を残すためにも試しても良い方法かと思います。
ではどんなマヌカハニーを選べば良いのか?
マヌカハニーを選ぶ基準は?
マヌカハニーの有効成分は「メチルグリオキサール(MGO)」と説明しましたが、このMGOは「抗菌度の強さの指標(含有量)」としても使われています。
具体的には
- MGO30+
⇒栄養補給を目的としたレベル
- MGO100+
⇒健やかな日常生活に役立つレベル
- MGO250+
⇒抗菌作用が認められるのに、十分なレベル
- MGO400+
⇒抗菌作用がトップレベルに役立つレベル
といった分類わけがされて、マヌカハニーの商品に印字されています。
基準としてはやはり「400+」が欲しいところです。
ちなみにUMFという「殺菌力の濃度」を示す基準値もありますが、これはMGOと相関関係にあります。
UMF10+ = MGO100+
UMF15+ = MGO250+
UMF20+ = MGO400+
UMFであれば「20+」を基準値として見れば良いでしょう。
オススメのマヌカハニーは?
マヌカハニーについて色々説明してきましたが、最後にオススメを紹介します。
結論から言うと、薬院オーガニック「粒マヌカ」が圧倒的にオススメです。
義理の父もこちらを飲んでおり、実感できたという点がオススメしている最大の理由です。
マヌカハニーの成分をギュギュッとサプリに濃縮しており、続けやすいという点もポイントです。
粒マヌカの最大の魅力は、MGO400+クラスである上に、さらに実感度を高めるための工夫がされている点です。
工夫@
この商品は、マヌカハニー成分をサプリ錠にする際に、シクロデキストリン(環状オリゴ糖)と混ぜ合わせています。
これによって、マヌカハニーが持つ抗菌作用がさらに高まります。
工夫A
「ピロリ菌へもアプローチできる」とされる、殺菌・抗菌作用を持つ「ラクトフェリン」と「植物性乳酸菌」が配合されています。
これにより、マヌカハニー単独よりもさらに実感度を高めています。
このように、この商品はサプリにしているため蜂蜜の甘さはありませんが、それと引き換えに「実感度」を大幅に上昇させる工夫が凝らしてあります。
値段も1日100円以下と経済的ですし、10日間の返金保障もあります。
さらにピロリ菌検査キットもプレゼントされます。
とにかく「実感力」重視で作られているサプリなので、ピロリ菌検査キットは “その実力を自ら確かめて下さい” という意味でしょう。
ちなみに、購入は基本的に「定期購入」になりますが1回目を受け取り、2回目から受け取りの選択ができる(休止OK!)ので、とりあえず定期購入で購入し、止めたい人は電話もしくはメール1本でOKです。
義父も「電話したら10秒くらいで休止手続きできた」と言っていました。
「定期購入」と聞くと不安になる方もいらっしゃるかと思いますが、その点は信用できる会社ですのでご安心ください。
という事で
- 義父の胃内を一掃できた(実感できた)
- 実感度を最大限高める工夫がされている
- 値段が安い
- 医薬品レベルの品質管理がされており(GMP認定)、安全性が高い
これらのことから、マヌカハニーを選ぶ際にまず最初にお試し頂きたいと思える商品です。
あくまで「食品」なので誰もが絶対に実感できるものでは無いと思いますが、試しても損はしないと思います。
公式HP:薬院オーガニック「粒マヌカ」
三次除菌で使われる薬や費用について
さて、では「病院での除菌治療」の話に戻します。
二次除菌では成功しなかった人や、再発した人の場合は3回目の除菌(三次除菌)が行われます。
三次除菌でも除菌治療と治療の流れは同じですが、薬が一部変わります。
三次除菌で使われる薬とは?
三次除菌でも、これまでの除菌治療と同様に
- 胃酸を抑える「プロトンポンプ阻害剤(PPI)」
- “ピロリ菌” や “その他の病原菌” を殺す2種類の「抗生物質」
の計3つの薬が処方されます。
三次除菌でも色々な組み合わせがありますが、例としては
- ボノプラゾン(プロトンポンプ阻害薬)
- アモキシシリン(幅広い菌に効く抗生物質)
- シタフロキサシン(ピロリ菌にアプローチする抗生物質)
といった組み合わせがあります。
なお薬剤感受性試験などで事前にシタフロキサシンが効かないと判断されている場合は、高用量のプロトンポンプ阻害薬を使用し、抗生物質は1種(ここではアモキシシリン)という場合もあります。
三次除菌の費用は?
三次除菌も保険適応外となるため、薬剤だけでも10000円ほど(※)掛かるのと、あとは検査の費用が含まれます。
※抗生物質を1種投与の場合、5000円ほどと予想されます
検査費用については、行う検査の種類によっても変わってきますので、詳しくは以下を参考にしてみて下さい。
>>ピロリ菌検査の種類と検査費用!呼気検査・血液検査・検査キットの違いなど
三次除菌に失敗したら?
三次除菌でも失敗するケースはあります。
四次除菌ももちろん自由診療(保険適応外)となりますが、受けることはできます。
この場合は三次除菌と薬は変えず、服用を「1週間⇒2週間」へ変更するなどの対応が取られています。
この方法がとられる場合、費用は単純に三次除菌の倍ほど掛かると考えれば良いでしょう。
さいごに!
ピロリ菌の除菌は非常に大切です。
「国立がんセンター中央病院」の斎藤大三内科医長は、
「ピロリ菌に感染した方は、感染していない方に比べて約3〜6倍胃がん発生率が高く、胃潰瘍の80%はピロリ菌由来である」
と述べています。
事実、1994年にWHO(世界保険機関)において「ピロリ菌は確実な発ガン因子」として断定されています。
ピロリ菌の除菌に失敗すると “耐性菌” という大きな問題が発生しますので、失敗しないよう正しく除菌治療を受けましょう。
>>ピロリ菌除菌で「アルコール・タバコ・コーヒー」はNG!摂るべき8つの食事!
また、上で紹介したマヌカハニーもオススメです。
■参照HP
薬院オーガニック「粒マヌカ」:
http://www.yakuin-organic.co.jp/
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