副鼻腔炎(蓄膿症)や鼻づまりで起こる「めまい」の原因と対処!
副鼻腔炎(蓄膿症)や慢性的な鼻づまりが起きている場合、「めまい」を感じる方も多いでしょう。
私自身、蓄膿症による「耳鳴り」を頻繁に患っていましたが、何度かめまいにも悩まされました。
このページでは、
- 副鼻腔炎(蓄膿症)や鼻づまりでなぜめまいが起きるのか?
- めまいが起きた場合、どのように対処すべきか?
- 予防することは出来るのか?
というテーマをわかりやすくまとめています。
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はじめに!
副鼻腔炎と蓄膿症は区別なく使われることも多いですが、一応違いがあります。
■副鼻腔炎(ふくびくうえん)
“副鼻腔” と呼ばれる顔に計8つある空洞に、炎症を起こす病気です。
この炎症によって、膿が発生します。
■蓄膿症(ちくのうしょう)
「副鼻腔炎が3ヶ月以上続いており、かつ副鼻腔に膿が溜まっている」状態を言います。
つまり蓄膿症とは、副鼻腔炎が慢性化している状態です。
副鼻腔炎や蓄膿症では症状が微妙に異なる違うほか、治療も若干変わる点もありますが、共通する症状として
- 鼻が詰まる
- 鼻水が出る
- めまいがする
- 頭痛がする
などの症状が見られます。
そしてこの「鼻づまり」が主に “めまい” の原因となっています。
副鼻腔炎(蓄膿症)や鼻づまりでなぜめまいが起きるのか?
副鼻腔炎や蓄膿症に限らず、「鼻がつまると、めまいがする」という経験した人は多いのではないでしょうか?
めまいにはいくつかの種類があるのですが、鼻づまりの症状レベルによって原因が違います。
一次的な鼻づまりの場合!
副鼻腔炎や風邪に関わらず、一次的な鼻づまりの場合は
- 頭が重く感じる時
- 頭痛が強くなると感じる時
に同時にめまいを感じやすくなります。
これらのめまいを起こす主な原因は、鼻が詰まることで空気の通りが悪くなり、血液中の酸素の量が減ってしまい、脳が酸欠を起こすことにあります。
これは・・・
脳が酸欠になる
↓
より多くの酸素を取り込もうとする
↓
脳付近の血管が広がる
↓
「拡張した血管」によって脳付近にある “眼神経” が圧迫される
↓
めまいに似た感覚を受ける
という流れになります。
慢性的な鼻づまりが起きている場合
副鼻腔炎(蓄膿症)では、慢性的な鼻づまりが見られやすいです。
したがって、「酸欠によるめまい」も起きる可能性がありますが、それ以外の要素も出てきます。
それが「三半規管」の異常による “めまい” です。
この場合のめまいは「回転性のめまい」と呼ばれ、天と地がひっくり返るような激しいめまいを感じます。
かなり強いめまいなので、一度発作を起こすと立ち上がることが出来なくなるほどです。
「三半規管の異常」でなぜめまいに?
「三半規管」とは、内耳にある平衡感覚を司る重要な器官です。
耳は
- 外耳(がいじ)
- 中耳(ちゅうじ)
- 内耳(ないじ)
という3つに分けられますが、下の画像の一番右が「内耳」と呼ばれています。
画像引用:https://hochouki.senior-anshin.com/cont/ear-mechanism/
この内耳にある
- 三半規管
- 聴覚神経
は非常にデリケートな組織であり、ちょっとした異常でも狂いが生じやすいことで知られています。
副鼻腔炎(蓄膿症)のように長時間断続的に鼻づまりを起こしている場合は、上で説明したとおり脳付近の血管が拡張するため、聴覚神経も圧迫します。
この時、鼓膜の内側にある「中耳」では、脳血管の拡張による圧迫から「中耳から内耳にかけての気圧」が上昇します。
三半規管と聴覚神経はその刺激によって異常が発生し、強いめまいである “回転性のめまい” を起こしやすくなるのです。
なお、回転性のめまいでは多く場合に耳鳴りを伴います。
したがって鼻づまりの状態で
- 「ピー」という耳鳴り
- 「ゴー」という風切り音のような耳鳴り
を感じた場合は、「めまい発作をおこしやすい状態」になっている可能性があると考えられます。
蓄膿症と耳鳴りについて
>>副鼻腔炎・蓄膿症で中耳炎に?!耳鳴り、耳が痛い場合は要注意!
では、「副鼻腔炎や鼻づまりによるめまい」にはどのように対処すれば良いのでしょうか。
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「副鼻腔炎(蓄膿症)によるめまい」への対処!
副鼻腔炎や蓄膿症によるめまいが起きた場合の対処方法を説明していきましょう。
対処@:安静にする
めまいが起きた場合のもっとも基本的な方法です。
まずはその場でできる限り安静にするのが大切です。
この時に無理に移動しようとすると、転倒して怪我をする恐れがあります。
- 立っている場合は座りましょう
- 運転しているときは車を路肩に止めて休憩しましょう
- 身体を横に出来る状況であれば、横になりましょう
対処A:外からの刺激をシャットアウトする
上で説明のとおり、めまいと「目」「耳」は関係しています。
そのため、外からこれら器官への刺激を極力減らすため、
- カーテンを閉めて暗くする
- 音楽やテレビを切る
ということも、めまいの対処の一つです。
ただし「耳鳴りを伴うめまい」の場合は、静かに音楽を流すなどした方が良い場合もあります。
なぜなら「外からの音の刺激」を遮断しても、耳鳴りは「中耳の内側で発生しているノイズ」のようなものですので、逆に耳鳴りが大きく感じて不快に思う場合があるからです。
それよりは音楽を静かに流すことで、耳鳴りを気にしないようにした方が良いこともあります。
少ないですが、対処としてはこれくらいしか方法がありません。
そのため、そもそも「めまいが起きないための予防」が大切となります。
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めまいを予防するには?!
では、副鼻腔炎(蓄膿症)の際にどのような点に注意すれば良いのでしょうか。
予防@:鼻を優しくかむ
副鼻腔炎や蓄膿症で「めまい発作」が一番起こりやすいのが、実は鼻をかむ時です。
鼻を強くかむと「鼻腔から副鼻腔にかけて気圧」が一気に上昇するため、眼神経や聴覚神経を圧迫し、めまい発作が起こりやすくなるのです。
そのため「鼻をかむ時は優しくかむ」ようにしてください。
これが最も基本的な予防です。
予防A:寝不足にならないようにする
副鼻腔炎や蓄膿症からくるめまいは、
- 免疫力の低下
- 自律神経の乱れ
- ストレス
などでも起こりやすくなります。
慢性的な鼻づまりは寝不足になり、ストレスが溜まります。
鼻腔を広げるテープ(ブリーズライト)などを活用して、少しでも寝ている時の鼻呼吸状態を改善させてください。
予防B:栄養バランスに心がけた食事をする
栄養が偏った食事では栄養不足から免疫力が低下し、めまいが起こりやすくなります。
食事は栄養バランスが取れたものを3食しっかりと食べるようにしてください。
なお、副鼻腔炎(蓄膿症)は食事内容にも気をつけましょう。
>>副鼻腔炎・蓄膿症に良い食べ物12種と、悪化させる4種の食事
予防C:ストレス解消を心がける
旅行やスポーツ、趣味などでストレスを溜めないようにすることも、めまい対策としては重要です。
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さいごに!
一番の対策は「副鼻腔炎(蓄膿症)を治すこと」です。
副鼻腔炎・蓄膿症は、放置すればするほど治りが悪くなると言われています。
筆者自身、通年型の慢性鼻炎から
- 蓄膿症
- 後鼻漏(鼻水が喉に流れる症状)
を発症しましたが、これらの症状を抑えるのに10年以上戦ってきました。
人それぞれ状態が違うので、何がベストな方法なのかは違うと思いますが、筆者には最終的に「なた豆茶」がベストでした。
当サイトでは、自身の経験を元に「蓄膿症・副鼻腔炎の情報」をさまざまな角度からまとめていますので、ぜひ合わせてご確認ください!
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