喉や首のしこりと病気|首筋(リンパ節や甲状腺)の腫れ・痛み

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喉や首のしこりと病気|首筋(リンパ節や甲状腺)の腫れ・痛み

このページでは、

 

喉や首筋(リンパ・甲状腺)付近に
しこりが出来る病気

 

についてわかりやすく!説明しています。

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喉や首筋にしこり・腫れが出る病気とは?

 

「あれ?こんなところに ”しこり” あったかな?」

 

そんな経験をしたことのある方も多いと思います。

 

特に喉付近(首筋)はリンパ節が通っており、風邪やインフルエンザでも腫れやしこりが出来やすい部分です。

 

しかし、この腫れやしこりが長期的に続いている場合は、最悪のケースとして「癌(がん)」の可能性もあります

 

そのため、心配な方はなるべく早めに病院を受診しましょう。

 

ではここから、
「しこりや腫れが出来る時に考えられる病気」約20種を紹介します。

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慢性上気道炎(まんせいじょうきどうえん)

いわゆる ”風邪” のことを言います。

 

●鼻腔(鼻の中)
●咽頭(喉の一部)
●喉頭(喉の一部)

 

この三つを合わせて上気道部と言います。

 

”咽頭” は喉の奥のほうであり、 ”喉頭” はちょうど「喉ぼとけ」あたりに位置しています。

 

 

ここにウイルス感染など、何らかの原因で慢性的な炎症を起こした場合、症状の一つとして喉元にしこりが出来ることがあります。

 

なお、一時的にシコリが出来ている場合は、ほとんどがこの上気道炎(風邪)によるものだと考えられます。

 

 

 

咽頭がん(いんとうがん)

上で咽頭の位置をを説明しましたが、咽頭は「上咽頭」「中咽頭」「下咽頭」に分けられ、ここにできる「がん」が ”咽頭がん” です。

 

症状として、

 

・声のかすれ
・嚥下障害(ものを飲み込めない)
・嚥下痛(飲み込むときの痛み)
・首の腫れ

 

などが起こります。

 

 

 

喉頭がん(こうとうがん)

喉ぼとけには、声を出すための「声帯」がありますが、声帯の上下3-4センチあたりを「喉頭」と言います。

 

喉頭の位置は上の画像をご確認ください。

 

喉頭癌では、咽頭癌と同様に

 

・声のかすれ
・嚥下障害(ものを飲み込めない)
・嚥下痛(飲み込むときの痛み)
・首の腫れ

 

などが起こります。

 

手術をすると声帯を切除することになり、声を失うこともあります。

 

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食道がん(しょくどうがん)

咽頭部から胃までをつなぐ食道にできる「がん」です。

 

食道がんには種類がありますが、日本人の90%が胸部食道に出来る「扁平上皮がん」と言われています。

 

こちらも

 

・声のかすれ
・嚥下障害(ものを飲み込めない)
・嚥下痛(飲み込むときの痛み)
・首の腫れ

 

などが主な症状です。

 

 

 

舌根部がん(ぜっこんぶがん)

咽頭がんや喉頭がんと合併することの多い「がん」です。

 

こちらも

 

・声のかすれ
・嚥下障害(ものを飲み込めない)
・嚥下痛(飲み込むときの痛み)
・首の腫れ

 

などが主な症状です。

 

 

肺がんの初期症状

肺がんは脳に転移しやすい「がん」であり、また気道とも接しているため初期症状の代表的な症状に頸部腫張(首元の腫れ)が挙げられています

 

頸部腫張以外にも、

 

●呼吸困難
●声のかすれ
●激しい咳
●吐血
●胸痛
●胸水貯留

 

などが主な症状になります。

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おたふく風邪

ムンプスウィルスによる感染症です。

 

発症すると耳介下部(耳と首の付け根)に強い炎症反応を起こしますので、下顎付近から首付近にかけて大きく腫れ上がります

 

 

 

蓄膿症(ちくのうしょう)

蓄膿症とは、
鼻の上や横にある、左右四対(計8個)の副鼻腔(ふくびくう)という部分が、何らかの原因で炎症を起こしている状態を指しています。

 

《副鼻腔はココ!》
 

 

@上顎洞(じょうがくどう)
⇒鼻の両側(頬付近)

 

A篩骨洞(しこつどう)
⇒目頭の内側

 

B前頭洞(ぜんとうどう)
⇒眉間から眉上

 

C蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)
⇒A篩骨洞のさらに奥深く

 

副鼻腔内が炎症を起こすと、膿の含まれる鼻水が溜まります。

 

この鼻水が慢性的に喉の方へ流れ、喉の痛みや炎症を引き起こすと、腫れやシコリとを引き起こす原因となります。

 

ちなみに!
一時的な炎症を ”急性副鼻腔炎” といい、慢性的なものを ”慢性副鼻腔炎(蓄膿症)” と言います

 

 

気管支喘息(きかんしぜんそく)

いわゆる”喘息”と呼ばれるものです。

 

気管支内に慢性的な炎症を起こすアレルギー性の病気であり、

 

●激しい咳
●喉の痛み
●胸痛
●呼吸困難
●喘鳴

 

などが主な症状です。

 

咳を繰り返すことで喉に炎症を起こし、腫れやシコリをつくる原因となります。

 

 

 

ドライマウス

口腔内が渇くことで、
口腔粘膜の防御機能が不完全となり、様々な健康被害をもたらすことに繋がるります。

 

感染症を起こしやすく、頸部(首)に感染を起こすと頸部腫張(首の腫れ)を起こします。

 

その他にも、歯周病口臭の直接的な原因となります。

 

 

 

扁桃腺関連の病気

扁桃腺は下の画像のとおり、口を開くと見える部分です。

 

以下画像は少し暗いですが、黒マルをしているプックリした部分が扁桃腺です。

 

 

この扁桃腺が慢性的に炎症を起こしたり(慢性扁桃腺炎)、扁桃腺がんに冒されると、頸部腫張(喉・首付近の腫れ)を引きおこます。

 

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甲状腺関連の病気

甲状腺は喉の両側にあるリンパ系組織です。

 

《甲状腺の位置》

画像出展:www.hokko.or.jp/

 

甲状腺は、内分泌系ホルモンを分泌する重要な臓器ですが、

 

●バセドウ氏病
●橋本病
●甲状腺がん
●甲状腺腫瘍

 

などの甲状腺関連疾患を発病すると、頸部腫張が起こります。

 

 

 

食道静脈瘤(しょくどうじょうみゃくりゅう)

食道付近を流れる血管に血流障害を起こし、腫瘤(しゅりゅう)が出来る病気です。

 

 

頸椎症(けいついしょう)

頸椎(首の骨)の一部が変形する病気です。

 

変形部には慢性的な炎症が起こり、腫れが発生します。

 

 

頸椎カリエス

結核菌が頸椎(首の骨)に感染することで起こります。

 

激しい痛みや強い炎症を伴う発作が特徴で、発作時には頸部腫張も起こります。

 

 

頸椎ヘルニア

頸椎(首の骨)は「椎体」が連なって構成されています。

 

この「椎体」と「椎体」との間でクッションの役割をしているのが「椎間板(ついかんばん)」です。

 

この椎間板が劣化、変形し、頸椎内部に飛び出してしまうことで神経を圧迫し、強い炎症反応が起こる病気が「頸椎ヘルニア」であり、炎症反応によって腫れが起こります。

 

 

痛風(つうふう)

”痛風” は、
簡単に言うと関節部分に炎症が起こり、激しく痛む病気です。

 

頸椎(首の骨)に炎症が発生すると、頸部腫張が起こります。

 

 

シェーングレン症候群

自己免疫性疾患の一つであり、分泌腺に炎症を起こす原因不明の難病です。

 

喉や口腔の分泌腺に症状を起こすと強い炎症反応を示し、頸部腫張が起こります。

 

自己免疫性疾患とは?
本来身を守る免疫機能がなんらかの原因で暴走してしまい、健康な細胞まで攻撃してしまう病気の総称です。

 

 

リウマチ

こちらも自己免疫性疾患の一つであり、全身に原因不明の炎症が起こる難病です。

 

頸部に炎症が発生すると、頸部腫張が起こります。

 

 

多発性血管炎(たはつせいけっかんえん)

こちらも自己免疫性疾患の一つであり、全身の血管に原因不明の炎症が起こる難病です。

 

頸部を流れる血管に炎症が起こると、頸部腫張が起こります。

 

 

転移性脳腫瘍(がんの脳転移)

「がん」は全身のリンパ節を通じていろいろな臓器や組織に転移します。

 

脳に転移をするときは必ず頸部リンパ節を経由するため、頸部腫張が起こりやすくなります。

 

 

このようにがん以外の病気であっても、強い炎症を引き起こす

 

・感染症
・自己免疫性疾患
・アレルギー性疾患

 

では、炎症反応によって頸部が腫張し、その部分が「しこり」のように感じることがあります。

 

上で説明の通り、ほとんどの場合は「風邪」による一時的なものと考えられますが、長く続いている場合は、早めに病院を受診してみましょう。

 

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