扁桃腺炎(扁桃炎)の処方薬【抗生物質・抗生剤】の種類と違い

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扁桃腺炎(扁桃炎)の処方薬【抗生物質・抗生剤】の種類と違い

このページでは、

 

●扁桃腺炎(扁桃炎)で処方される抗生物質の種類と違い
●市販薬では効果がない?

 

についてどこよりも分かりやすく説明します。

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扁桃腺炎と抗生物質

扁桃腺炎の原因としては、
アレルギーや蓄膿症などもありますが、圧倒的に多いのは、やはり「ウイルスや細菌感染による扁桃腺炎」です。

 

ウイルスや細菌などに感染すると、扁桃腺炎だけでなく、身体にも風邪症状などが引き起こされるため、比較的判断しやすいと思います。

 

この場合、病院では抗生物質が処方されることが多いと思います。

 

そんな抗生物質について、今回は「扁桃腺炎で処方される抗生物質の種類と違い」というテーマで説明しましょう。

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抗生物質の種類は?

扁桃腺炎などの感染症の際に投与される薬は、大きく分けて以下の3つに分類されます。
 
●抗生剤
●抗菌薬
●抗ウイルス剤

 

では、一つずつ分かりやすく説明していきます。

 

 

 扁桃腺炎で処方される「抗生剤」

抗生剤とは簡単に言うと、
 
幅広く細菌に対して効果のある薬

 

です。

 

この抗生剤は、

 

■セファム系
薬品名:
ケフレックス、フロモックス、メイアクトなど

 

■ペニシリン系
薬品名:
ビクシリン、ユナシン、サワシリンなど

 

に分けられます。

 

 

 では、これらの使い分けは?

以前は、セファム系の抗生剤がメインで投与されていました。

 

しかし、セファム系抗生剤は耐性菌や変異ウィルスと呼ばれる「薬に対する耐性を持つ新種」を生み出すリスクが高く、体が抗生剤になれてしまうと効き目が弱くなってしまう等の理由から、ペニシリン系の抗生剤を投与するケースが増えました。

 

ペニシリン系抗生剤は、一般的な風邪ウィルスや日和見感染症を起こす菌類に対して効果があります

 

※日和見感染とは、常時身体にいる「黄色ブドウ球菌」などが、免疫力が下がった時に悪さをする病気です

 

ただし、抗生剤が投与されるのは

 

●炎症が広範囲である
●扁桃が赤く腫れ上がっている
●発熱を伴っている
●慢性化しつつあるような状態

 

の際に限定され、それ以外の場合は消炎鎮痛剤(ロキソニンなど)総合感冒薬を処方して経過観察するのが一般的です。

 

これも、セファム系ほどではありませんが、ペニシリン系抗生剤も、「使用しすぎる事で耐性菌や変異種を生み出しやすくなる」という理由からです。

 

ちなみに!
セファム系抗生剤やペニシリン系抗生剤は薬剤の種類が多く、医療機関によって処方される薬品名が違う場合があります。
そのため、病院を変える場合などは、抗生剤の重複には十分注意をしてください。

 

では続いて、
「抗菌薬」と「抗ウイルス剤」について説明しましょう。

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 扁桃腺炎で処方される「抗菌薬」と「抗ウイルス剤」

抗菌薬や抗ウイルス剤とは、簡単に言うと

 

特定の菌やウィルスに対して効果のある薬

 

です。

 

■合成抗菌薬
薬品名:
クラビット、タリビット、オゼックス、バクシタールなど

 

■抗インフルエンザウイルス薬
薬品名:
タミフル、リレンザ

 

例えば、インフルエンザウィルスが検出された場合は、一般的な抗生剤(セファム系やペニシリン系)では効果がありません

 

そのため、特定のインフルエンザウィルスに効果のある抗ウィルス剤(タミフルやリレンザなど)が投与されます。

 

なお、インフルエンザの様にすぐに診断が可能な場合は、その日のうちに抗ウィルス剤の投与が可能です。

 

しかし、菌やウィルスの型の判定に一日以上の日数がかかる場合があり、そのような場合は、とりあえず効果適用範囲の広い抗生剤を投与し、型が特定され後に、抗菌薬や抗ウィルス剤に変更されるというのが、投薬治療の一般的な流れです。

 

 

 

では続いて、
「市販薬では効果がない?」について説明しましょう。

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 市販薬は扁桃腺炎に効果がない?

市販の飲み薬には、

 

「抗生剤などに含まれる菌を殺す合成成分」を配合させることはできません

 

しかし市販品でも効果は見込めます

 

なぜなら、市販品であっても、塗り薬やうがい薬には抗菌成分が配合可能ですし、飲み薬でも「生薬」に含まれている抗菌成分であれば配合可能だからです。

 

既述のとおり、病院を受診しても必ずしも抗生物質が処方される訳ではありません。

 

また、他の病気に感染するリスクもありますので、「あまりにも酷い状態」では無いのであれば、市販薬を試されても良いでしょう。

 

扁桃腺炎(扁桃炎)に効く!おすすめの市販薬・漢方薬!

 

<あわせてご確認下さい!>

 

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