LDLコレステロールの基準値(数値)&正常値より高い時の6つ恐怖!

LDL(悪玉)コレステロールの基準値(数値)と、正常値より高い時の6つ恐怖!

今回は、

 

 

LDL(悪玉)コレステロールってどれくらいが正常なの?!

 

LDLコレステロールが高いと、どんなリスクがあるの?

 

LDLコレステロールは本当に悪者なの?

 

 

という点を分かりやすく説明していきますよ、というお話です。

 

■ことばの補足■

  • LDLコレステロール=悪玉コレステロール
  • HDLコレステロール=善玉コレステロール

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LDLコレステロール値の基準値は?

血液検査において、「LDLコレステロールが高い」と出ることがありますよね。

 

悪玉コレステロール(LDLコレステロール)は、血管内で固まって血管壁にへばりつき、それが大きく成長すると「血栓(けっせん)」となります。

 

すると、

 

  • 高血圧症
  • 動脈硬化症

 

などの「生活習慣病の原因」となる物質として知られています。

 

そのため、「高い状態」は良くありません

 

では、「高い」と判断するための「基準値」はいくつなのでしょうか?

 

以下は「日本人間ドック学会」が発表した、健康診断の中の

 

  • LDLコレステロール値
  • 総コレステロール値

 

の新基準値です。

 

男性の場合

 

LDLコレステロール値

  • 72〜178mg/dl

 

総コレステロール値

  • 151〜254mg/dl

 

女性の場合

 

LDLコレステロール値

  • 30〜44歳:61〜152mg/dl
  • 45〜64歳:73〜183mg/dl
  • 65〜80歳:84〜190mg/dl

 

総コレステロール値

  • 30〜44歳:145〜238mg/dl
  • 45〜64歳:163〜273mg/dl
  • 65〜80歳:175〜280mg/dl

 

 

以上の通り、男女では基準値の設定が異なっています。

 

男性の場合は(成人)男性という一つの大きなくくりになっていますが、女性の場合は年齢によって3段階に分けられています。

 

これは「ホルモンとコレステロールの関係性」が影響しているからです。

 

ホルモンとコレステロールの関係性

 

女性の場合

女性の場合、40代後半から「更年期障害」を覚える人の数が非常に多く、その割合は全女性のおよそ6割強と言われています。

 

この「更年期障害」は、

 

  • 前期(閉経前)
  • 後期(閉経後)

 

に分けられており、

 

  • 更年期前
  • 前期更年期
  • 後期更年期

 

とでは、ホルモンバランスが大きく異なるため、性ホルモンの原料であるコレステロールの値も大きく変動します。

 

 

男性の場合

男性は「男性ホルモンの原料」としてコレステロールが用いられますが、女性ほど極端に体調面の変化が出るわけではありません。

 

 

以上の通り、女性の場合は更年期障害への対策として、男性よりも細かく基準値が定められているのです。

 

なお、上で挙げた新基準は「日本人間ドッグ学会および健康保険組合連合会」によって2015年に作られたものです。

 

 

他の基準値もある!

医療機関によっては「この学会が設定している基準値以外の値」を導入している場合もあります。

 

たとえば「動脈硬化学会」では、2012年以降は以下のような基準を設けています。

 

  コレステロール 数値
高LDLコレステロール血症 LDLコレステロール値 140r/dl以上
境界域高LDLコレステロール血症 LDLコレステロール値 120〜139r/dl以上
低HDLコレステロール血症 HDLコレステロール値 40r/dl未満
高トリグリセライド血症
(中性脂肪血症)
トリグリセライド値 150r/dl以上

 

後ほど説明しますが、コレステロール値が正常ではない場合は「脂質異常症」と診断されます。

 

脂質異常症は、LDLコレステロール値が高いとき以外にも当てはまる(※)ため、上記のような基準が設けられました。

 

※例えば、HDL(善玉コレステロール)が低すぎる場合も問題があります

 

 

 

では続いて、
「悪玉コレステロールが高いとどうなるのか?」という点について説明しましょう。

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悪玉コレステロール値が高い時の6つのリスク!

後ほど説明しますが、「悪玉コレステロール」自体は決して悪いものではありません。

 

ただ、増えすぎると、

 

脂質異常(高コレステロール血症)

 

と呼ばれる「生活習慣病リスク」が高まります。

 

ちなみに上でも触れたとおり、血液検査で「脂質異常」が指摘される場合は

 

  • LDLコレステロール値(悪玉コレステロール値)
  • HDLコレステロール値(善玉コレステロール値)
  • 総コレステロール値
  • 中性脂肪

 

の値を総合的に判断して、「脂質異常症」という病名※が確定します。

 

※病名と言うよりは、「他の生活習慣病の原因になりやすい病態」を言います

 

では「脂質異常症」によって、どのようなリスクが引き起こされるのでしょうか?

 

 

LDLコレステロールが高い時に考え得る6つのリスク

 

その1.肥満
血液中のLDLコレステロールが増えるということは、相対的にLDLの代謝を促すHDLコレステロールが減少し、中性脂肪ができやすい状態になっています。

 

つまり、肥満リスクが高まります。

 

 

その2.肝臓の障害
中性脂肪は「内臓脂肪」「皮下脂肪」にわけられます。

 

特に内臓脂肪は肝臓周辺にこびりつきやすいため

 

  • 「脂肪肝」
  • 「肝機能障害」

 

などの肝臓の障害を起こしやすい状態となります。

 

 

その3.動脈硬化
血液中のLDLが増えることで「酸化LDLにフィブリン」という凝固因子が作用して、血栓ができやすくなります。

 

すると「動脈硬化症※」にかかるリスクが飛躍的に上昇してしまいます。

 

※動脈硬化症とは、血栓が付着した部分から炎症が起こり、血管細胞がもろくなってしまう病気です

 

 

その4.虚血性疾患
血栓が大きくなると

 

  • 高血圧症
  • 狭心症
  • 心筋梗塞
  • 脳梗塞

 

などの「虚血性疾患※」と呼ばれる病気へのリスクが上昇します。

 

※虚血性疾患とは、血管に詰まりが起こることで血流障害を起こして、内臓の機能不全を起こしてしまう病気の総称です。

 

 

その5.糖尿病
血液中のLDLコレステロールが増えているということは、同時に中性脂肪の原料である「ブドウ糖(血糖)」の消費効率が落ちていることが考えられます。

 

つまり「インスリンの分泌量が減っている」ことも予測されるため、 「糖尿病」リスクが上昇しているとも言えます。

 

 

その6.
コレステロールはホルモンの原料として消費されます。

 

LDLコレステロールが高い場合、コレステロールの消費率が落ちていることから、ホルモンバランスの乱れによって起こりやすい以下のような病気にかかるリスクも上がっていると予想されます。

 

  • 更年期障害
  • ED(勃起障害)
  • 不妊症
  • 不感症
  • 自律神経失調症(自律神経は性ホルモンの刺激で活性化します)
  • うつ病、不眠症などの自律神経失調からくる「精神疾患」

 

 

 

このように、「悪玉コレステロールが高い」と様々なリスクを抱えることになります

 

ちなみに、上で説明のとおり「脂質異常」自体は病名というわけではなく、この状態でもほとんど目立った自覚症状はなく、静かに進行していきます。

 

そして、高血圧症や動脈硬化症、糖尿病などの “生活習慣病” を発症してから初めて、「確定診断(病名が付けられる)」されます。

 

 

では続いて
「そもそも悪玉コレステロールは悪者ではない!」という点について説明しましょう。

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悪玉コレステロールは悪者?役割は?

すでにご存知のとおり、LDLコレステロールは別名「悪玉コレステロール」と呼ばれます。

 

そのため「悪い印象」がとても強いコレステロールです。

 

実際、上記のとおり「増えすぎると身体に悪い」というのは確かです。

 

では、そもそもLDLコレステロールにはどのような作用があるのでしょうか?

 

 

まずはLDLとHDLの違いを簡単に!

本ページでも

 

  • LDLコレステロール(悪玉コレステロール)
  • HDLコレステロール(善玉コレステロール)

 

と分けて呼んでいますが、元はどちらも「同じコレステロール」です

 

コレステロールは「脂質」なので、水や血液に溶けることが出来ません。

 

血液に溶けることが出来なければ、身体に循環させることが出来ません。

 

後ほど説明しますが、適量のコレステロールは身体にとって必要不可欠です。

 

そこで、コレステロールはたんぱく質と結びついて「リポたんぱく質」という形になります。

 

この「脂質と結びつくたんぱく質」に

 

  • LDL
  • HDL
  • その他2種類

 

という4タイプがあります。

 

 

LDLコレステロールの役割!

さて、ではLDLは一体どんな役割を持つのか?

 

これは、

 

肝臓から、身体の末梢へとコレステロールを運ぶ役割

 

を担っています。

 

そしてLDLによって運ばれるコレステロールのことを「LDLコレステロール」と呼んでいます。

 

身体は適量のコレステロールが必要なので、LDLはとても大切な役割を担っています。

 

しかしこのLDLが増えすぎると、体中にコレステロールが必要以上に運ばれてしまいます。(“LDLコレステロールが高い”状態)

 

すると、血液中の過剰なLDLコレステロールが酸素と結合してしまい、「酸化LDLコレステロール」となり、悪さを働くことになります。

 

つまり上で説明した「動脈硬化」などを引き起こすということです。

 

そのため、本来は悪者ではありませんが、増えすぎると病気を引き起こすために「悪玉コレステロール」という別名が付けられているのです。

 

 

HDLコレステロールの役割!

一方の「HDL」は、「LDL」に作用して “水に溶ける物質に変異させる” ことで代謝を促します。

 

もう少し平たく言うと、

 

体中の血管壁に溜まってしまったコレステロールを回収し、肝臓に持ち帰る

 

という作用があります。

 

つまりHDL値が高いと、血栓ができにくく、生活習慣病リスクが低下するということになります。

 

それゆえに、「善玉コレステロール」と呼ばれるのです。

 

なお、逆に言うと「HDLの値が低くなりすぎると、脳梗塞などの病気の発生率が高くなる」と言えます。(この状態も “脂質異常” になります)

 

 

では、コレステロールそのものの役割は?

コレステロールには、生きていく上で欠かせない重要な役割があります。

 

それは、コレステロールが

 

  • 消化に欠かせない「胆汁」という物質の原料
  • 細胞膜の原料
  • 一部の重要なホルモンの原料

 

として使われるからです。

 

つまり悪名高い 「悪玉コレステロール(LDL)」は必要不可欠ということです。

 

そして、健康被害をもたらすのは「血液中に存在する過剰な悪玉コレステロール」です。

 

 

ちなみに!!

よく「善玉コレステロールを含む食材」として紹介されるのが

 

  • フィッシュオイル
  • オリーブオイル
  • ごま油

 

などです。

 

そして一方の「悪玉コレステロールを含む食材」として、食べすぎに注意が必要とされているのが

 

  • ラード
  • 肉の脂身
  • バター
  • 生クリーム

 

などです。

 

しかし、実はこれらの食材に「善玉コレステロール」や「悪玉コレステロール」が多く含まれているというわけでは無いのです。

 

動物性油脂と呼ばれる「ラード・豚の脂身部分・鶏皮の脂・バター」などに含まれるコレステロールが、LDLと結びつきやすいという理屈です。

 

一方で、HDLと結びつきやすいのが「フィッシュオイル」や「良質の植物性オイル」と言うことです。

 


まとめ!

LDLコレステロールは決して悪者ではないが、基準値を超えていると問題であるという事がお分かりかと思います。

 

また、HDLコレステロール(善玉コレステロール)が減少することも、体中の過剰なコレステロールを回収できなくなるため問題です。

 

では「高くなったLDLコレステロール値」は、どのように改善していけば良いのでしょうか?

 

また、なぜ高くなってしまうのでしょうか?

 

次はその点を説明していきます。

 

▼少しでも多くの方に届くよう、シェアして頂けますと幸いです!
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